本田が4巡目リーチの5巡目一発ツモ!リーチ・一発・ツモ・赤、電光石火のアガリで2000・4000!
あれ、これどうなった?
35:10 南4局
これまでの最速記録は42:20だから、この局で終わればほぼ記録更新だ。
寿人… 有言実行さすがだぜ…
って、アンタがここで連荘(れんちゃん)するんかーい!
まぁ記録更新のためにアガらないってわけにもいかないもんな。
41:30 南4局1本場
記録更新が無くなったところで(私以外誰も意識していなかったと思うが)どうしてもトップを取りたい岡田が考え込む。
を切ってのシャンポン待ち… だが、が2枚切れているので、ここは一旦を外すか…
(トップの本田さんとの点差は5400… ツモ・タンヤオ・三暗刻。赤をツモればトップ。直撃でも積み棒でトップになれる。そして本田さんは
おそらくピンズのホンイツ。チャンタとかもあるのかもしれない。
その場合はがネックになっているかも。
ピンズのホンイツならにくっついても勝機がないし、現状の待ちなら3人とも持ってなさそうだし、本田さんは切ってくれるはず。)
そういう思考で岡田は
を手放した。
本田がこのをポンして待ちに受けかえ。は盲点になるし、間違ってでアガれば倍満である。(チンイツ・トイトイ・赤)
本田が大物手で締めくくるか、岡田の祈りが届くか…
決着はすぐだった。
寿人から音速でが出て3着から2着に。
トップが目の前にぶらさがっていたが、激薄の待ちだけに見逃すことはできない。
岡田はあと1回決め手をアガることできたら… という展開が昨年からずっと続いているが、かといって焦ることなく、踏み込むところは踏み込み、引くところは引けている。
岡田の時代はもうすぐそこまできているように感じる。
逃げ切った本田はこれで連勝。
岡田と比較すると荒削りな面もあるものの「倒れるなら前のめりに」という瀬戸熊のアドバイスをしっかり体現していて、フラフラしているように見えた去年とは別人のようだ。
寿人はリーチもアガリも放銃も、誰よりも早かった。音速の貴公子もびっくりするほどだ。
打牌速度を揃える。
言うは簡単だが、やってみると難しい。
想定外のツモ、仕掛け、リーチ… それを飄々とやってのける寿人は、相手からするとやはり相当やりづらいのではないだろうか。
今後も打牌の間に注目しながら観戦すると、面白い気付きが見えてくるのかもしれない。
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」