この極上のツモならをぶつける価値がある!
(待ちになる)
こうして岡田は
瑠美からタンヤオ・三色・赤3の12000をゲット。
むむ…! よく見ると、その指先が小刻みに震えている。
よほどアガリたかったのだろう。
Mリーガーになって4年目。
着実に実力はついているし、その実感はある。だが結果だけがついてこない。麻雀はそういうものだと分かっているし、チームメイトも「気にしなくていい結果はそのうち出るさ」と励ましてくれる。
でも焦るのだ。サクラナイツが不調になりかけている今だからこそ、私が力になりたい。
打牌の間だったり、顔の紅潮、そして指先の震え… 牌譜に表記されない部分にこそ人間ドラマが詰まっており、ファンはそこに魅せられるのかもしれない。
こうしてトップを渇望する岡田が一歩抜け出す展開になった。
18:40 東4局
親の寿人がひょいとリーチを打つ。
リーチのみのペンだが、当然打牌速度は早く、そこからは何もわからない。
しかも寿人は確定18000でも平気でリーチを打ってくる男だ。
過去の前科を紹介しよう。
この時は、ダブ・ドラ3・赤をリーチして、リーチ・ツモ・ダブ・リンシャン・ドラ7・赤1の12000オールをアガっていた。
いわゆるこの瞬間の「期待値」的な話をすると、少しだけ損だと私は思っている。
しかし、その後の全てのリーチでこの前科がチラつく… と考えると、トータルで大きくプラスになるのかもしれない。
今回のリーチのみのペンも、この前科によって周りは迫力を感じているのだ。
全員がオリたかのよう見えたが、終盤瑠美が奇跡的にテンパイし直し…
チートイツ・ドラ2をツモって2000・4000。
25:30 南1局
本田のリーチに対し、岡田が押す。
→→とノータイムで押していく。
安全牌がないし自分はイーシャンテンだから押すしかないのだが、ノータイムで押すのと考えて押すのとでは周りから見た時の迫力が違う。
小林剛は「いや、一緒だよ」っていうかも知れないが、私からすると違うのだ。
なんなら現物を切ったとしても(あ、この人なんでも押してくる時の切り方だな)と感じることがある。手牌だったり状況だったり、はたまた態勢?だったり、その人の信じているのは何か知らないが、とにかく腹をくくって押してるのを見ると迫力を感じるし、実際にアガられるとヤラれた感が強くなるのだ。
岡田はテンパイして即追っかけするが…
本田がツモってリーチ・ツモ・の1300・2600。
岡田の押しっぷりに肝を冷やしただけに、本田は嬉しかったに違いない。
28:40 南2局
この時になって初めて気づいた。
この半荘、やけに早くね?と。
これまでの最速半荘は2018/11/12の第2試合に行われた42:20である。
正確に測るため、東1局に親がボタンを押した瞬間からオーラスアガリが出た瞬間までを試合時間とした。
そうするとこの局までに28:40かかっており、残り3局を13:40以内に終えれば寿人念願の記録更新となる。条件はやや厳しいが、展開次第ではありうる。
時間が気になりだしたこの局は
「私、この席がいい」
と松嶋が言った
岡田の好配牌→リーチを
追っかけの寿人が制してリーチ・ツモの500・1000。
岡田はなかなか二の矢が放てない。
33:00 南3局
ともあれ、記録更新が見えてきた。
度々問題になっているが、やっぱり見ている方も短いほうがいいよね。
うおおおおおおおおおおおおお!