チップ比率も
貴重なデータ
オンライン麻雀全盛の時代になって、正確なデータが採れるようになりました。
「牌効率の勉強をしたら、1000試合の前半と後半では、平均順位がだいぶ上がった」
オンラインだけでなく、リアル麻雀でもデータを採る習慣が定着したのは素晴らしいと思います。
村上淳プロのように学生時代からずっと自分のデータを採り続け、反省の材料や成長のヒントとして活用し、トッププロに上り詰めた人の影響も大きいと思います。
パチンコやパチスロ、競馬などでも、一念発起して成績を付け始めることは良くある。
でもたいていの場合、勝ってるうちは正確に記録してそれが楽しみでもあるんですが、負けが続くといつの間にかやめてしまう。
意識的にやめるのではなく、記録忘れが続いて
「不正確じゃしょうがないか」
とキッカケにしてしまうみたい。
意識的にやめたつもりは無いけど、無意識のうちに記録するのを忘れようとしたのかも。
だって悪いデータは見たくないのが普通ですからね。
私は毎日たぬ各店を移動しながら麻雀を打ってます。
連敗に次ぐ連敗などは日常茶飯事ですが、店舗を移動するたびにラスラスなどは忘れてしまうので、簡単に気分がリセットされます。
「今日トップあったっけなあ?」
人に記録を採ることを奨めながら、私は正確に採っていません。
着順などのプロセス関係無しに、Gが増えたかどうか。
ご祝儀比率はどうだったか。
ポケットの中がチャリチャリしてればバサバサも多いと。
チップ勝ちは運でも無いしたまたまでも無いし、謙遜しなくてもいいデータなんです。
勝った時のチップ比率をたまにチェックしてください。
その大きな貢献度を実感すると思います。
チップを拾いに行ったら、トップがオマケに付いてきた。っていいでしょ?
データが
麻雀のレベルを
上げてくれた
三カンツは無いと思え、四カンツは見たことが無いだけでなく、噂さえ聞いたことが無い。
時々書いてますが、天鳳で、タケオしゃん@麻雀戦略家さんが幻の四カンツを見事にアガりました。
タケオしゃんは、たぬサロンの対局ビデオに、ホストの 福地誠 さん、 ASAPIN さん、就活生さんと一緒に登場していただいたこともあり、噂どころじゃなくて身近すぎるできごとです。
一生見ることすら無いと思ってたことが見られて、タケオしゃんと天鳳に感謝。
もうひとつ天鳳で見たのが、四カンツ+字一色+四アンコの複合。
Twitterでチラ見した画像なので未だに信じられないままです。
確率の原則の話で
「どんなに小さな確率でも起こりうることはいつか起こる」
というのがある。
一方、次の原則も。
「あまりにも小さい確率だと、宇宙が誕生してから今までの時間で起こるには短すぎる」
私のチラ見は後者のフェイク画像なのかと思ってしまいそうです。
リアルな麻雀打ちで、現役50年以上、半チャン10万回以上などの大ベテランがたくさんいます。
そう言う私も回数は知りませんが、キャリアは半世紀近くになる。
東風戦の誕生にほぼリアルタイムで立ち合い、一般の雀荘に導入した1人です。
私たち年配者が経験した時間数や半チャン数には、若いみなさんはすぐに追いつくことはできませんが、そのエッセンスはの10倍以上の速度で獲得できる時代です。
えーと、獲得してはいけないエッセンスも混ざってるので要注意。
麻雀を初めて科学的な研究対象として位置づけ、膨大なデータを集計し、戦術書にまとめたのが「科学する麻雀」のとつげき東北さんです。
おそらくというのは、本の内容がほとんど理解できなかったから。
私は高校時代から地学ファンだったせいか、一般向け科学雑誌Newtonを創刊以来購読しており、確率や統計の記事を読んでましたが無理でした。
それでも巡目による有利不利のグラフは素晴らしいと思いました。
少しそれるかもしれませんが、「危険牌は切らないが勝負手になったら切る」と言うのが主流で
「早く切れば大丈夫かも」
「危険度が増すのを待っててどうする」
と言う視点は数値化できていなかったんです。
そこが麻雀の面白い所でもあるんでしょうけどね。
昔の麻雀大会で関西からの出場者が序盤にダブ東を親に鳴かせたら、周りからちょっと批判的な目で見られてました。