狂気の沙汰ほど面白い…!
神の一打が飛び交う
極上の半荘を制するのは…
誰だ!
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2023年1月12日
第1試合
東家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:二階堂瑠美(EX風林火山)
西家:近藤誠一(セガサミーフェニックス)
北家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
間違いなくMリーグ史上に残る伝説の一戦は、萩原による至極の口上で幕を開けた。
「勝負の結末はいつも、理不尽さが支配する。だからこそ、そう、今夜もそれこそが面白い。」
「狂気の沙汰ほど、面白い。」
一戦目
最終形を見て、手牌を削ぎ落とす打ち方。
東1局
↓
東1局1本場
↓
これは、
約1ヶ月ぶりに見る、近藤誠一の麻雀だ。
千両役者が久々の舞台でアガリを狙っていく。
そこに立ち向かっていったのが、
伊達であった。
試合前に、伊達は前回の試合でミスがあったと話していた。
おそらく、
~回想~
この場面での残しのことではないだろうか。
たしかにここでを持てば、だけでなくの受けも残る。
こう残せばマンズの部分では、が7枚とノベタンが4枚、合わせて11枚の受け入れがある。
ただ、この11枚というのはあくまでもイーシャンテン時の受け入れであって、この形のままではテンパイのときにマンズで枚数の多い待ちは組めない。
例えば、このままを引いてテンパイしたとしても、マンズの形としては打でのノベタン4枚か、もしくは単騎かカンという「枚数の少ない待ちの選択」を迫られることになる。
ならば、ここでを残しておけば、イーシャンテンだけでなくテンパイのときにも、の6枚待ちが残せる。ピンフも狙えるうえ、といった横伸びもある。
マンズが場に高いこともあり、ここは打とするのがよかったように思う。
この局は、
残したが、リーチの黒沢へのロン牌となり、伊達は浮上のきっかけをつかめずに4着となってしまったのだった。
~回想終わり~
このラスを受けた次の登板が、この12日の試合だった。戦前に伊達は、
“ミスによる痛みは「成長痛」”
だと語っている。
強い選手だ。
短い間隔での登板となるが、その間に麻雀をしっかりと打ち込んできたそうだ。
「麻雀による痛みは、麻雀でしか消えない。そして、打ち込むことが最善の解決策。」