U-NEXT Piratesの
パーフェクト・スター
瑞原明奈がMリーグの
一番星になった夜
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2022年1月13日
1位、3位(同率)、6位、7位の対決。セミファイナルへのボーダーを巡っての、中盤の山場と言えるだろう。
そんな第1試合、U-NEXT Piarateの先発を任されたのは、
気高き女海賊、瑞原明奈。
1戦目
東家 瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
南家 園田賢(赤坂ドリブンズ)
西家 松本吉弘(渋谷ABEMAS)
北家 近藤誠一(セガサミーフェニックス)
解説 河野直也 実況 日吉辰哉
瑞原は仕掛けも多用するPirates選手陣の中で、門前リーチ寄りの手順を踏むことが最も多い選手である。
東2局は、
ピンズの一気通貫を睨みつつ、を残して打。
東2局2本場も、
オタ風のより先に役牌のを切る。相手がを重ねる前に、もしくはポン出来るような手格好が整うまでに、を処理。
ドラのも含めて真ん中寄りの牌が多く、十分に伸びが見込めるこの手。相手を「リーチの土俵」に乗せて、『一緒に門前で勝負しようね!』という作戦だ。
8巡目に、
期待通りの伸びを見せてテンパイ! 待ちでリーチ敢行だ。
じっと手牌を見つめる瑞原。
鳴いて勝負に出た松本からが打たれる。リーチピンフ赤赤、8000は8600のアガリとなった。
瑞原は、堅実な判断をすることの多いPirates選手陣の中において、強気な選択を見せることも多い。
私は以前、とある女流プロの方から『明奈ちゃん、押しが強いからねー』という話を聞いたことがある。
瑞原が天鳳をプレイしているときの打ち筋と、Piratesの選手になってから昨年度までのMリーグでの打牌を見ている限りでは、「押しが強い」という印象を私は持っていなかった。だが、今季の姿を見ていると、話に聞くような元来持ち合わせていた攻撃力が、Mリーグの舞台で発揮され出したように感じる。
東3局は、
園田が早い巡目からをチー。
瑞原は膨れながらも、
ション牌のをプッシュ! 自身の手は2メンツ。見えないものにおびえずに、役牌を打ち抜いていく。「同団体の先輩でもある園田は遠めの仕掛けもする。だからむやみに絞らない」という人読みもあったか。
さらにこのあと、
対面の松本から親リーチがかかる。何を切るか…。
立体図ではこのような感じだ。黄色っぽくなっている牌がツモ切り、明るいの牌が手出しとなっている。
現物はあるが、こちらもイーシャンテンだ。どうする。
瑞原の選択は、