VTuber千羽黒乃が選んだ1局! 園田賢のディフェンス力と驚異の粘り【Mリーグ2021レギュラーシーズンメモリアル】文・千羽黒乃

VTuber千羽黒乃が選んだ1局!
園田賢のディフェンス力と
驚異の粘り

【Mリーグ2021 レギュラーシーズンメモリアル】文・千羽黒乃【特別寄稿】

Mリーグ2021 1月18日第2試合

やっほーーい! 儂じゃよー!
今日も元気に3000・6000! 麻雀歴1000年鴉天狗、千羽黒乃(せんばくろの)が久しぶりにキンマwebに見参じゃ!

突然じゃが、終盤に字牌を引いたときに思わず手が止まってしまうことってないかのう?

たとえばこんな【北】じゃ!

場をじーっと見て枚数を数えてみて、「あれ、なんだこの字牌! 1枚も切れてないぞ?」なんて経験は、ちょっと麻雀を打つ方ならきっと覚えがあるはず。

そんなときはうーんうーんとちょっと考えてからツモ切ったり、またはやはり少し悩んでオリたり、あるいは自分が聴牌していたらノータイムでツモ切って押す、大体の方はこの3つのうちのいずれかだと思うのじゃ。

ですが、この日の赤坂ドリブンズ園田賢プロの選択は、そのどれでもなかったのじゃ!

シーズンも終盤に差し掛かった2022年1月18日、ドリブンズの順位は7位。
チームのために喉から手が出るくらいトップが欲しい状況で登板した園田賢プロ。注目したいのは、その東場の親番での一打じゃ。

【白】を仕掛けたもののその後になかなか思うように手が進まず、流局寸前にやっと聴牌にたどり着いた場面じゃ。トップを持って帰るためにはなんとしても継続したい親番。
これでドリブンズの親番がもう1回見れそうだぞ、儂を含めた視聴者全員がそんなふうに思ったであろう矢先にツモってきたのは

生牌【北】だったのじゃ。

現状、園田プロは【白】をポンして1500点の聴牌をしており、待ちは【4ピン】【8ピン】のシャンポン待ち。
こんなときに不意に生牌をツモってしまうと、思わず手を止めて考え込んでしまう方がきっとほとんどではないかのう?

じゃが、このときの園田プロの選択は、なんと!

考える素振りを見せずにノータイムで! 手の中から、安全度の高い【4ピン】切りを選んだのじゃ!

親番にも関わらず、聴牌を崩して【北】を止めてしまったのじゃ。

このとき実は南家のTEAM雷電本田朋広プロが【6ソウ】【8ソウ】をポンして仕掛けており、【南】・対々和の5200点の聴牌を入れていたのじゃ。

待ちは【9マン】と、まさにいま園田プロが止めた【北】

後のインタビューで園田プロは【北】が最上級の危険牌と思っており、次いで【9ソウ】と一枚切れの【南】が危険牌と読んでいたため「北だけは行かない」とあらかじめ決めていたとのことじゃ。

この【北】を止めるだけならば、慎重な打ち手の方ならば止まることもあるじゃろう。
しかしこの一打の本当にスゴいところは、【北】をツモってきてから聴牌を崩すのに、一瞬たりとも指を止めることなく【4ピン】を抜いた点じゃ。

「なぜノータイムで切るのがスゴいんだろう? すぐ切っても、悩んで止めるのも同じじゃない?」と思ったのじゃ?
ところがどっこい! 悩んで手から現物が出てきたら、高確率で聴牌を崩して回ったみたいだぞ、という情報を周りに与えてしまうというマイナスがあるのじゃ。

でもノータイムで【4ピン】を切ったのなら? オリ以外にも単なる空切り【4ピン】【5ピン】【6ピン】【5ピン】【6ピン】【7ピン】にスライドしたケース、あるいはまだ聴牌していなかったところから有効牌を引き入れて今まさに聴牌した可能性だってあるぞ、と周りに考えさせることができるのじゃ。

事前に「【北】だけは止める」と決めていなければ繰り出せなかったであろう、煌めくような刹那の一打。
とってもお見事でカッコいいのじゃ!!

さらにこの後、一度聴牌を崩してからの粘りも大変興味深かったのじゃ。
【4ピン】とした次巡にこんどは【5ピン】をツモ。

形のうえではリャンメンに変化したものの、ここも危険牌と読んで抑えた【北】はやはり切らずに迂回するルートを選んだのじゃ。

【北】は切らないとなると選択肢は安全な【4ピン】【5ピン】落としか、僅かなリスクを伴う生牌【8ピン】のトイツ落とし。
前者を選択したときの聴牌チャンスは【8ピン】【北】の2種5枚じゃが、後者は【3ピン】【6ピン】【北】の3種10牌で聴牌に取ることができるのじゃ。
ここでの園田プロの選択は【8ピン】のトイツ落とし!

現物の【4ピン】【5ピン】落としよりもほんの僅かに放銃のリスクは伴うものの、聴牌復活の可能性が大幅にアップする、鋭い踏み込みといえるじゃろう。

この鮮やかな粘りを見せたにも関わらず残念ながら園田プロの聴牌復活とはならず、最終的に本田プロの一人聴牌で流局という結果に終わったものの、園田プロが【北】を掴んでから、【4ピン】を切るまでの決断の速さ、そして聴牌復活を目指した【8ピン】のトイツ落としには画面の前で驚嘆したのじゃ!

厳しい配牌を鳴いて整え、危険牌は抑えながらもギリギリまで踏み込んで聴牌を目指す打ち回し。
不運なツモにたびたび見舞われながらも、最後まで膝を付かずに粘って抗い続ける、園田プロの雀風を象徴するような一局だったのじゃ。

ぜひいま一度、見返していただきたいのじゃ~!

また、このときの園田プロのさらに具体的な思考は、ご本人のYoutubeチャンネルで詳しく語られているのじゃ!

夜中の試合後でも当日のうちに振り返り配信をされることも多く、とっても勉強になるのでぜひご覧になってほしいのじゃ!

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