『えー! インタビュー苦手なんだよなー・・・僕喋るのは本当に緊張するんだよ。僕は麻雀プロだから、麻雀は勉強してるしもちろん緊張はしないんだけど、喋りのプロじゃないから、インタビューのときは緊張するのが当たり前だよね?』
昨シーズン。
筆者が解説の日に勝又さんにインタビューした時の一コマ。
実は筆者は勝又さんの解説が大好きで憧れていて、なんならちょっと語尾をあげるところなどを似せていたりもする。
尊敬している勝又さんのこの言葉が今でもずっと脳裏に焼き付いている。
元々緊張するのが日課の自分は解説前も極度の緊張で吐いたりもしていた。
なんでこんなになっちゃうんだろう‥
と毎回下を向いていた。
『緊張するのが当たり前』
どれだけ救われたか。
それと同時に一丁前に緊張しなくならなきゃなんて思ってた自分が恥ずかしくもなった。
今もありがたいことにMリーグの解説に筆者は呼んでいただけている。
毎回緊張がなくなることはない。
でも、筆者も喋りのプロではない。
だからこそ、よりよくなるように、練習し、研究し、見ていただいてるすべての皆様に、河野が解説で良かったと言ってもらえるように、これからも研鑽をやめることはない。
勝又さん。素敵な言葉をありがとうございました!
皆様こんにちは!
週末記事担当、最高位戦日本プロ麻雀協会の河野直也です!
今回の究極の決断は自身が解説した2月24日の第2試合から!
それでは早速スタート〜!
EX風林火山勝又健志。
この試合で、今シーズン20試合目を迎える。
ここまで19試合で築き上げたポイントは+271.1。
現在個人ランキングは5位。
加えて4着も1回しか引いておらずMVPだけではなく4着回避率も狙える安定感も見せている。
『麻雀IQ220』
今宵も勝又の頭がフル回転している1局を紹介したい。
東4局1本場。
現在39500点持ちのトップ目で迎えた配牌はこちら。
第一ツモでを引き打
おそらく配牌を見た段階での今局のテーマは放銃しないよう安全に手を進めるということだっただろう。
勝又は手牌のメリハリがハッキリしているのと同時に、字牌に対しての役割分担を毎局課しているように見える。
この手はダメだな・・・と思った時には必ずと言っていいほど手牌に字牌を3.4枚残して進行、絶対に手詰まらないように、かつ、流局時にあわよくばテンパイできるように構想をして打っている。
序盤の巡目から、このツモが来たらこの牌を切ろうのパターンをかなり先の先まで考えているのだ。
さて
このを引いたことで勝又が思い描く構想は果たして!?
親の滝沢が切ったを小林がポン。
役牌が暗刻の小林。
リーグを見ている人ならが出た瞬間に小林と同じタイミングで全員がポンと発声したんじゃなかろうか。
それぐらい小林からしたら必然のポンである。
を引きリャンメンが出来て4メンツ1雀頭のターツは足りた。浮いている字牌は1枚切れで場風の、生牌で自風の、生牌で全員に役牌の。
勝又の選択は打。
自分が勝負手になりつつあり、相手が重なる前に打つ、かつ、
をポンしている小林がこのを鳴いたなら、自分はリスク回避に回ろうとさえ考えていそうな選択である。
前巡を引きイーシャンテンとなっていた勝又。
そこに持ってきたのはドラの。
勝又のイーシャンテンはカンと。
カンチャンの部分が不満なこの手には嬉しいツモ。
ツモ ドラもう一回ドラをひけば雀頭候補になり、を切ってドラ2赤の完全イーシャンテン。
を引けばピンズがの文句なしの形!
引いてもリャンメン。やを引いても打点が違う分同じカンチャンでもドラを含んだカンチャンの方がいい。
東が全員にほぼほぼ安全牌といえど、を切る一手だと解説時にも話していた。