ペン受けを残していると、この上家のをチーしての5200をアガれている。
たかが5.2p、されど──、である。
この半荘の展開を含め、今後のボーダー争いに与える影響はないと断定はできない。
「貴方がフラフラしちゃダメでしょう──。協会員たちを背負ってるんだから」
6万人以上が登録しているサクラナイツの配信で、
いつも視聴者を存分に楽しませる番組を提供している背景がありながら、
内川は心を鬼にして、真剣に思いの丈をぶつけた。
4人目の協会Mリーガーである渋川に、他の多くの麻雀プロたちのために、チームのために、
内川は敢えて厳しい言葉で接した。
これが、サクラナイツというチームなのだ。
メンバーの平均年齢は若く、業界のベテラン選手がいるわけでもない。
マイペースの堀と、ムードメーカーの岡田、
今期解説者から転身した渋川、そして41歳ながら最年長という立場の内川。
仲は良くとも、馴れ合いではない。
内川の叱咤に面食らった視聴者もいたと思う。
しかし、たとえ嫌われ役になっても、内川はしっかりと渋川と向き合った。
こうしてまた、選手たちは立ち上がる。
馴れ合いの関係ではなく、お互いを高め合う一蓮托生の同志として。
サクラナイツの大敗と引き換えに、チームも、そしてファンの方々も──、
今日、得られたものは大きかったのではないだろうか。
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