出来面子からチーしてとにかくソウズを増やしていく。
食い延ばしならぬ、食いちぎりとはよく言ったものである。早川は簡単にはあきらめない。卓上に噛みついていく。
この判断が功を奏す。とソウズの波を掴み取り、マンガンのツモアガリ。これでオーラスはとんでもない僅差に。
【南4局】早い三副露で攻めた志岐がこの半荘ようやくの高打点和了り。
役役赤赤の12000を一瀬から召し取り、なんと一撃でこの半荘トップ目に。
最後は一瀬の素点回復のマンガンツモで終局。志岐のトップ獲得となった。
初日を終えての成績がこちら。上下ともに抜けた人がおらず。まだまだ勝負はわからないまま次節以降につなぐこととなった。
おまけ:早川健太という男について
早川健太、日本プロ麻雀連盟35期後期。
私はこいつのことを恨んでいる。
忘れもしない2022年3月30日、第三期若獅子戦決勝。
四戦打ってトータルトップが優勝という局面。
8万点トップを含む二連勝で優勝街道まっしぐらだった私を、あろうことか三回戦オーラス、9巡目余りなしメンチンの倍満直撃と……
最終戦開局、親の四暗刻ツモというとんでもない化け物じみたパワーで逆転してきた。
昨晩の放送ご覧になった方はご存知かと思いますが!!なんとっ!!!!
日テレプラス麻雀リーグ2022優勝しましたーー!!!
長い間応援ありがとうございました
豪華なメンツの中で打たせていただいて結果も残せて幸せでした
これからも頑張ります!#日テレプラス麻雀リーグ2022 pic.twitter.com/y3uzmZKbG7— 早川健太 (@MJ_hayaken) December 19, 2022
そして勢いそのままに、日テレプラス麻雀リーグ2022で優勝したという。
「私がその席に座っていたはず」なんておこがましいことは口が裂けても言えないが、すくなくとも彼が私の、25才にして二度目のタイトル戴冠を阻止したのは事実である。
もちろん敗北したのは私の未熟さが故であるのは言うまでもないが、それはそれとして、私はこいつを許していない。若獅子戦で負けた後にも宣戦布告をしておいてある。
その後私は勝ちに恵まれず、気が付けば彼はIKUSAに勝ち残るまでになっていた。
彼はもはや私のことなど歯牙にもかけていないであろうが、私は事あるごとにライバルを聞かれたら「早川健太」であると即答してきた。
同期で2才下でイケメンで高学歴で華がある、私が勝っているのはなんでもいっぱい食べれるところくらいだが、それでも一方的なライバル宣言位はさせてもらおう。
彼には私を負かした以上、中途半端で負けることは許さない。もちろん内容だって悪いなんてことは許さない。
以下に続く観戦部分は完全なる私怨である。
一戦目
【東2局】、早川はこの手をダマテンに構えた。リーチの浅井の現物待ちで二枚切れの。浅井はドラ切りが早く、ソウズで二面子位は持ってるそこそこ良形・中~高打点のリーチに見えるということだろう。
だが、そんなんでいいのか?これは8半荘しか打てないんだぞ。しかも相手は子供で自分は暫定ラス目の両面聴牌。待っててチャンスが転がり込んでくるほど面子は甘くないぞ。
リーチに行かないならこので辞めるのは理解できる。これが早川の打ち方か。
この七対子は見事だった。かなり当たらない牌とはいえ、一発目でしっかりこの押し切ってなかったら和了りはなかったかも。
【南4局】、700・1300ツモ・2600直撃条件ならこのは重ねたいよな。リーチ棒が出たら条件も軽くなるし、聴牌料でも捲りがある。
まあ渋々のチーか。俺は三枚目とはいえスルーもありだとは思うが、普通は鳴くだろう。
これは切りでよくないか? 引きもが絡む待ち取りにも対応できないのは痛すぎるぞ? しゅもさんからリーチ棒出てからの一瀬さんから1300直できそうなのもギリギリ待ちのほうに見えるぞ。