美しき一局
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2024年5月2日
第1試合
東家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:小林剛(U-NEXT Pirates)
西家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
セミファイナル最終日。
取り上げたいのは、南1局。
先んじて動いたのは、たろう。
呼応するように、
岡田も仕掛ける。
中盤に、ラス目だったたろうが、
ホンイツを諦めてカンのテンパイを取ったのは、下家で仕掛けている、親番岡田の河が派手だったからだろう。
その岡田は、
この巡目でイーシャンテンとなっていた。
二者の仕掛けに対して、
小林は通っていないを切っていく。
ポンしている二人は、まだ1副露。
テンパイしているかもわからないのだから、過度なケアはしない。
ドラ受けのある手の格好を保ちながら、要らない牌を打った。
この小林のに合わせるように、
ドラマタギのを処理した伊達は、
2巡後に、
「パシッ」
という小気味いい音を立てて、を河に放った。
イーペーコー赤赤のテンパイだ。
「トップが欲しい」
6位にいるチームを背負って登板している伊達。
その伊達に続いて、
小林にもタンヤオのテンパイが入る。
そして、
岡田もテンパった!
待ちは、
カンだ。
との残り枚数が同じで、また隣接してるとの見えている枚数も同じなら、場に打たれている実績を考慮して、私はカン待ちに取りそうだ。最も派手に押している、小林の現物というのもある。
やを切っていて最後に手から出るのがだと、関連牌でからの打と読まれて待ちが透ける可能性がある。しかし、を切ったとてからの打は読み筋に入るうえ、打はからを引いたスライドにも見えるので、気にし過ぎることはないだろう。
ただ、先に述べたように周りの牌から考えられる待ちの質自体に大差がないことと、伊達の最終手出しのからが持たれているパターンもある、と考えて岡田は待ちを選択したのだろう。
さぁ、これで、
小林がカン、
伊達がカン、