今際の絞り【Mリーグ2022-23観戦記2/7】担当記者:越野智紀

今際の絞り

文・越野智紀【火担当ライター】2023年2月7日

第2試合

東家:勝又健志EX風林火山
南家:萩原聖人TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:伊達朱里紗KONAMI麻雀格闘倶楽部
北家:白鳥翔渋谷ABEMAS

残り〇〇試合で現実的に追いつけるゲーム差は▲▲。
プロ野球だと残り10試合毎にゲーム差1なら勝負はわからないと言われています。
Mリーグで残り10試合800ポイント差の時に「毎試合トップラスで100ポイント差を詰めるぞ。そうすれば残り1日で追いつける」なんていうのは夢物語で、Mリーグは算数じゃないので無理な話です。
10試合毎に1回のトップラス、約100ポイントぐらいまでなら期待しても良さそうなものですが

先日6位のKADOKAWAサクラナイツが連続ラスに沈んだことで、現実的な逆転の芽が見えてきたセガサミーフェニックス赤坂ドリブンズ

これによりシーズン終盤戦はサクラナイツをフェニックスとドリブンズがマークして追いかける展開が予想され、その影響から本日はセミファイナル進出が安泰となった4チームでの試合となりました。

レギュラーシーズンを5・6位で通過したチームはセミファイナル24試合を先に消化して最終日は結果待ちとなるので、レギュラーシーズンを4位以内で通過することが次の目標になります。

東1局

リャンメン2つ赤1つ高めタンヤオのイーシャンテンから【6ソウ】をチーした親番の勝又選手。

こういう手牌は鳴くと安く、メンゼンで4,000オールを目指したほうがいいと言われがちですが


【6ソウ】【9ソウ】が薄いと判断して機敏に仕掛けます。
場況や他家の進行速度読みは得意とするところで

伊達選手のリーチ宣言牌の【4マン】で2,900のアガリ。
実に勝又選手らしいプレイです。

東1局2本場
同じく「らしさ」を見せた萩原選手。

12巡目にピンズのチンイツ一本に絞り、マンズのリャンメンターツを払って安いテンパイへの未練を断ち切ると

ハネ満のツモアガリ。
今シーンはチームのポイントに余裕があり、普段通りの麻雀が打てているように見えます。

東2局
役無しノベタン【1ソウ】【4ソウ】でテンパイした勝又選手。

安いリーチにはアガリ率の高さが必要といったところか、リーチ宣言牌が【3ソウ】で良いか悪いか判断のつかない【1ソウ】【4ソウ】待ちのリーチのみでは不満とダマテンにしました。

マンズとピンズで空切り出来る牌を引けばノベタン【1ソウ】【4ソウ】のアガリ率が少し高まりそうなので、空切りリーチを打つのではと気になって見ていましたが

【6ピン】を引いて理想的な3面待ちに変化してリーチを宣言。

軍師勝又のペースで局が進みます。

東4局

ドラがトイツもあとはバラバラな配牌5シャンテンの勝又選手。

5トイツになったところでチートイツに舵を切り、カン【3ピン】のターツを払っていくと

チートイツのテンパイが入ります。
【9ソウ】が全て見えて【8ソウ】も良さそうに見えましたが、【7ピン】の後に出た伊達選手の【9ソウ】は手牌に関連していそうな牌。
【白】は親の白鳥選手が1枚切っているだけ。
イーシャンテンぐらいの人が多そうな10巡目で、親の安全牌として1枚抱えていることはよくある話。

勝又選手が【白】単騎待ちでリーチをかけると

次に切り替わった画面の右端に見える何も書かれていない牌。

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