豪快奔放歌衣メイカ
漢の道は己で決める
さぁ、全て笑い飛ばせ
第10回戦のインタビューで、連闘宣言をした選手がいた。

歌衣メイカ。
今季チームアトラスの1位指名にして昨年度MVP。
初戦の結果は、2着。プラスポイントで終えているという点では一定の基準は満たせているとはいえ、やはりこの漢はその程度で満足できる身体ではなかった。

チーム状況は、芳しいとはとても言い難い。
前節のマイナスが響き、負債は70ポイント弱溜まっている。
欲しいのは、何よりトップ。
500円のお賽銭をして、直前の練習用段位戦でラスを引いて(?)、運量の調整は十分。
目指すはチームポイント地上復帰。
頼れる漢が、リベンジの舞台へと挑む。

第11回戦
東家 因幡はねる (チームヘラクレス)
南家 渋川難波 (チームグラディウス)
西家 歌衣メイカ (チームアトラス)
北家 渋谷ハル (チームアキレス)
グラディウス以外が連投という形になった第11回戦。
リベンジに燃える歌衣、因幡と、それを受ける渋谷。
そして、苦しい苦しいラスで終えた朝陽にいなの仇を討つべく出てきた、グラディウス監督渋川という構図だ。
東1局、先制リーチは勢いに乗る渋谷からだった。

を重ねての、チートイツ
単騎リーチ。
チートイツのリーチはつい字牌等の良い待ちでリーチを打ちたくなるが、19牌も十分に良い待ち。
手変わりを待たずに即リーチといけるところも、渋谷の雀力の高さを物語っている。

これを受けて困ったのは歌衣だ。
「調子乗ってんじゃねっぞ?!」
第10回戦でも大暴れした渋谷に悪態をつきながら、まずは現物のを打つ。

次巡。早すぎるリーチの前に安牌がなくなり、早くもピンチだ。

「なんもないってえ!」
ここは真っすぐ切り。
そこから歌衣は、ワンチャンスとスジを頼りに、なんとかを打たずにオリていく。

最終手番。
親の因幡からもリーチがかかり、2人に通っている現物がない。

「4枚見えに頼るか……! 」
選んだのは、。
これでなんとか放銃回避。
この局は流局となった。
こういったオリの部分はもろに打ち手の実力が出やすい。
この放銃回避が、歌衣が去年から成長している証であるというのはもはや言うまでもないことか。
東2局2本場

因幡が、このをポンしてイーシャンテン。
親の渋川がダブ東をポンしていて怖さがあるが、この局はリーチ棒の供託が3本あり、アガリの価値が大きい。
ここは少しでもアガリに近づくために、をポンして前に出る。

この積極性が功を奏した。
イーシャンテンだった歌衣からを捉えて3900のアガリ。
これで因幡がまずはトップ目に。
