ただ、オーラスなので勝又を筆頭に要らなければドラも打ち出される。もちろん、自分で引き入れてもよい。
そもそも、まだ役牌が全て残っているのでどれかに的を絞ることは出来ないうえ、
このあと、
を仕掛けて、
打としたが、このようにホンイツへのわたりも残る進行もある。
他家から見ても、
ホンイツ、チャンタ、役牌バックなど、比較的多くの可能性が残った仕掛けに見える。
しかも、園田はバラバラのところから仕掛けることもあるので、速度感が掴みにくい。
そうこうしているうちに、
勝又からが打ち出され、
園田はこれをポンしてテンパイ。
間もなく勝又からが打ち出され、試合終了。
勝又は満貫を打っても2着はキープ出来る。このように躊躇なく押してくることも、園田は予測していたのだろう。
鋭い仕掛けで押し切った園田が、今季個人4勝目を挙げた。
さて、
「もう長い…」
というコメントが頭に浮かんで来そうなインタビュー場面。
ここで特筆すべきは、とにかく襟川プロのインタビューが毎回素晴らしいことだ。
まず、聞く場面と要点を絞っていることから、インタビューがコンパクトに、かつ内容は濃く収まっているのが良い。
また、質問の個数を提示していたり、局の状況についての具体的な説明による導入があってから選手に話を振っていたりと、選手が話しやすい状況を作っているのも素晴らしい。
表情や声のトーンも常に明るいので、
選手も朗らかにインタビューに答えている。
選手の様々な表情や話を引き出すのが上手く、また画面から事前準備や工夫が伝わってくるので、今後も見るのが楽しみだ。
この日の園田のインタビューも、試合の振り返りに関しては濃い話を聞き出しつつ、場面を限定してうまくまとめていた。
一方の園田は、
日が変わるくらいまで話したそうだったが…
続きは、
園田のYouTube、その研-園田賢の麻雀研究所-でゆっくりと聞くことにしよう。
とても楽しく、しかも思考をたっぷり話してくれる有意義で貴重な番組なので、そちらもぜひご覧ください。
京大法学部卒の元塾講師。オンライン麻雀「天鳳」では全国ランキング1位。「雀魂」では4人打ち最高位の魂天に到達。最近は、YouTubeでの麻雀講義や実況プレイ、戦術note執筆、そして牌譜添削指導に力を入れている、麻雀界では知る人ぞ知る異才。「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」の著者であり、元Mリーガー朝倉康心プロの実兄。x:@getawonarashite