全ては軍師・勝又健志の思惑のままに【Mリーグ2023-24観戦記 11/17】担当記者 東川亮

さらに【北】をポンして、高目満貫の大物手に。
ただ、東城が切った【白】をポンしての確定満貫には取らない。

次巡に東城からリーチがかかったが、このための【白】スルー。ゆうゆうと【白】を切り、テンパイを崩して逃げ切り体勢へ。

東城のリーチはツモれば逆転トップのハネ満になる可能性があったが、白鳥からロン牌が打たれてアガリを宣言し、2着を確保。

勝又の勝利で、試合会場は、風林火山の紅に染まった。
全11局中、アガリが4回に放銃がゼロ。
終わってみれば最初から最後まで、麻雀軍師・勝又健志の思惑通りだったかのような試合だった。

非常にクレバーで状況判断に長けた勝又だが、試合後には人間くさい一面も見せてくれた。この日の出場は、誕生日を迎えて藤沢晴信監督から「一日監督権」を与えられた「スタッフの藤永君」の指名によるものだったという。

「藤永君のためにも結果を残したかった、トップを取れて良かった」

恩義や感謝を結果で返すさまは、軍師でありながらも仕事人。
勝又健志はこの先も、風林火山のために智略の限りを尽くしながら、勝ち星を積み重ねる。

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