背中で語ったキャプテンの覚悟。【Mリーグ2023-24観戦記 2/2 本田朋広 VS 猿川真寿 VS 鈴木たろう VS 多井隆晴】担当記者 小林正和

その必然の状態を作り出すと、
南2局
ほらね! と言わんばかりの三色やってくださいの配牌を貰い

4巡目ながら
確定のタンヤオ・三色・一盃口テンパイへ。

ここまで来たら、その先は…

ビーストファンお待ちかねの

「リーチ!」

猿川
「…。」

ではなかった。

そして【8ピン】ツモにより、
本日最大の何切ってどうする?
の登場である。

 

猿川
「最初は【7ピン】が良さそうかなと思ってたんですが、本田さんだけ情報無かったので。赤もあるし2,000オールも大きく、アガリ逃しは痛いかなと。」

この試合、初めての長考を入れると
【6ピン】を横に曲げて堂々とリーチ宣言とした。

【8ピン】は目に見えて山には残っていない。
高めの【8ソウ】も1枚と打点の面で価値は落ちる。

それは
チームカラーと合ってない事を意味していた。

それでも
猿川は自分らしく向き合い

三色崩れと少し不格好だったが、チーム・サポーター、そして…

本日2月2日は夫婦の日。
最愛なる妻へ

【赤5ソウ】ツモ

華やかな色は誕生日プレゼント・逆転トップを届ける証であった。

以前のインタビューで猿川は

「僕達はまだ1年目。良くも悪くも、どんどん吸収して成長していくチーム。」

また
先日、悲願の初トップを決めた中田の試合後の言葉も印象的であった。

中田花奈
「もしかしたら見ている人がイライラしちゃうかもしれない。でも一回、自分らしく打ちたいなって。自分の好きな麻雀を…。」

序盤はチーム方針として“こう打たないと”。
見えないプレッシャーが知らない所で負担になっていたのかもしれない。

そんな一抹な不安を頼れるキャプテンが、猿川真寿が背中で払拭していく。

セミファイナルへのビーストロードが消えないように。
それと同時に、巻き返しを誓って牙を向ける準備は整った。

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