と冗談混じりながら悔しそうな表情を浮かべる。
それもそう。
予定通りリーチ敢行していたら、勝又とは最低マンガンからハネマンと10,000点から15,000点差をつけられた所。
それが結果的に6,500点とで3,500〜8,500点の差分少なく終わってしまったからだ。
バラバラの隠れた13牌でも、工夫次第では失点は防げるという麻雀の摩訶不思議さと、リーチ判断一つでさえ様々な理由が眠っているという深い一局であった。
【第5問】
難易度★★★★★
南1局
最後にこの1問。
折り返しの難波… いや南場を迎えたこの局。現状トップ目ではあるが親の日向にテンパイ濃厚そうな仕掛けを入れられた状況。ドラのも浮いているので全力オリたいが…。渋川は何を切った!?
A.切り B.ツモ切り C.切り
【解答・解説】
B.ツモ切り
渋川
「ネックとなる中張牌が余り過ぎていてポンテンが濃厚。これは店仕舞いだね。でも、いきなり唯一の現物切ると手詰まっちゃう恐れがあるので、ほぼ通るツモ切りが良いかな。」
確かには筋だがシャンポン待ちに当たるかもしれないと思ったそこのアナタ!
安心してください。
ちゃんと通りますよ!!
渋川
「先にを切っていてポン出しが。この意味を考えてみよう。例えば、持っていたらカン待ちが残りそう。あるいはとかだとと何かのシャンポン待ち残り。でもその後にをツモ切っているからシャンポン待ちが否定されてが通るっていう仕組みだよね。」
正に“魔神の鳴き読み”の所以そこに有りという半荘であった。
一つ一つの選択を平面的に見て判断するのではなく、深掘りして検討する。
そんなガチ勢な見方も麻雀をより一層面白くしてくれるのではないだろうか。
あるいは
最高峰の舞台で凌ぎ合い、そして受け継いだ意思。
まるで親子のような掛け合いは、あの時の死線をくぐり抜けたものがあったからこそ。
そんなストーリー性を持ち合わせながら見るのも一つの楽しみ方である。
そして、
チーム・サポーター・スタッフ、そして視聴者の皆さんも一緒になってMリーグという唯一無二の存在に無限の可能性を見出して行きましょう。
それが夢幻とならないように。