を引いて、イーシャンテン。
タンヤオのを引いたことで、仕掛けが効くようになった。はポン、もチーして打のルートがある。
ドラが3枚あるので、鳴いても12000点。
を引いてテンパイ……!
リーチしてツモれば一撃でトップまで突き抜ける大勝負手。
東城は半ば祈りながら、を横に曲げる。
が、これが園田のリーチ、一気通貫、ドラ赤赤の12000点に捕まってしまい。
東城は、4着でこの試合を終えることとなったのだった。
トップには、BEASTの猿川。
頼れるキャプテンが、第1試合で4着になった菅原の失点を取り返すトップ獲得。
これでまだまだボーダー争いは4チームが拮抗した状態が続くこととなった。
4着となってしまったのが、東城。
“ミスパーフェクト”これが東城の二つ名。容姿も非常に整っている東城に、とても似合っている名だと思うが、不完全情報ゲームである麻雀で、完璧(パーフェクト)を目指すことは容易ではない。
しかし、インタビューで出てきた東城の対局中の思考は、思わず感心してしまうような内容だった。
東城は前述した東1局の勝負に関して、「(手出しの情報から)打点が高くない可能性があると思った」と話していた。
副露と違い、打点が確定していないリーチに対して、打点が低いと見積もるのは危険だと思われがちだが、相手が子であればそうでもない。
赤アリ麻雀だと軽視されがちだが、相手の打点を推測するというのも押し引きに大事な要素だ。
完璧を目指し、成長し続ける彼女の打牌が――
更に混戦を極める終盤戦で、チームを救うことを、フェニックスサポーターは信じている。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924