#鈴木優 が思い描く勝利への航跡、緻密な思考の先にある未来は【Mリーグ2023-24観戦記 3/18】担当記者 #徳岡明信

南4局

チーム状況的に是が非でもトップが欲しい醍醐。
3巡目にしてくっつきのイーシャンテンだ。

持ってきた【2ピン】で小考する。
くっつきとしての優秀な牌は【6ピン】【7ソウ】だが、
【2ピン】を持っておくことで
123の三色の可能性を追う事が出来る。

しかし、既に【1ピン】が場に2枚切れと心もとない。

一撃を決めて突き放したい状況と
いち早くテンパイを組んでリーチと言いたい状況。
葛藤の末に醍醐の選んだ選択は…

ここは【2ピン】を残して一撃の可能性に賭けた。
大振りな選択だが、ここでトップを決め切るようなアガリを取るんだという醍醐の意志を強く感じた。

そんな醍醐の葛藤を尻目に
優がラス牌のドラを重ねて【東】単騎のリーチ!

ツモった時点で2着に浮上
更に裏が乗れば何とトップにまで手が届く。

これが何と山に全部残っているではないか…

麻雀とは何て残酷か…
是が非でもトップが欲しい醍醐が【東】を掴んでしまう…
当然、止まるはずも無く…

2着目の醍醐からの8000点の直撃で
優が2着に浮上してフィニッシュ。

放銃の瞬間、がっくりを肩を落とす醍醐の表情が印象的であった。
あまりにも残酷な現実、見ているこちら側も胸を締め付けられる。

しかしそれが勝負の世界だ。
一度は大きな放銃で沈んだものの、
最後は優が当初のプラン通りに連対を決めてプラスポイントを持ち帰る事に成功した。

多井が52歳になって初の登板で嬉しいバースデートップを飾る。
チーム、そして個人スコアをしても大きなプラススコアとなり、ここ一番の勝負強さを見せつけた。

セガサミーフェニックス、BEASTJapanextがここに来て痛恨すぎる3着、4着により
ボーダー争いはEX風林火山がほぼダブルスコアを付けて有利な状況となった。
このまま逃げ切りとなるか、
はたまた下位3チームによる執念の逆転劇が見る事が出来るのか。

泣いても笑っても残り2週間で全ての運命が決まる。
その時まで諦めず、魂の闘牌を魅せてくれよう選手達から目が離せないぞ!

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