全員倒すまで顔は下げない。
強引グ・マイウェイ殺法
【A卓】担当記者:坪川義昭 2024年4月14日(日)
麻雀とは…
期待値を積み重ねていくゲームである。
押すか、引くか。
仕掛けるか、仕掛けないか。
リーチをかけるか、かけないか。
数々の選択の中で最も期待値が高いであろう『正解』を選ぶゲーム…
堀慎吾以外の選手は数値がバグっている。
三人とも防御の項目がゼロなのだ。
これじゃあまるで、2002年6月23日に行われたPRIDE21、高山善廣vsドン・フライ戦のような戦いになるじゃないか。
そんな闘いが、こと麻雀において本当に可能なのだろうか?
それでは御覧頂こう。
東1局
圧倒的な配牌を手に入れたのはたろうだ。
仕掛けて満貫のリードを得たいところ。
当然2600点のテンパイは組もうとはしていない。
ここからどちらかのホンイツもしくはその先を目指して一直線に進んでいく。
石井の手が止まる。
マジョリティは切りとして、どのテンパイが入ってもリャンメン以上のリーチを打つのが所謂【普通】の手順である。
カンッッッ!!!!
攻めっ気たっぷりの強引グ・マイウェイ殺法でお馴染みの石井は強引に道を切り開く。
形は安定するものの、のデメリットとして最低打点が2600点になってしまう。
ならば、を引いた時は単騎待ちになってしまうが、アンカンで最低打点を上げようという作戦だ。
リンシャンから引いた牌はだ。
これならば何の文句もない。
お待たせしましたと言わんばかりのリーチ宣言。
こうなってしまっては悠長なことを言ってられない。
不本意ではあるが、たろうは2600点のテンパイを取らされてしまう。
すぐにを石井がツモって2000-4000。
幸先の良いスタートダッシュが決まった。
東2局
たろうがお得意のホンイツ仕掛けでポンと出た。
たろうの仕掛けは数え切れないくらいの映像対局で残っているわけで、これがテンパイと思う人は誰もいない。
なんなら、まだバラバラな可能性が高いので今の内にソーズを切り飛ばしておきたくなる。