【 #神域リーグ2024 第30試合観戦記】繋いだバトン、高鳴る鼓動⸺そして、奇跡は起こった。【文 ゆうせー 】

もこにテンパイが入った!!

だが、余っている【6ピン】は超危険牌。

親リーチに放銃すると、松本との点差が詰まるため、一気に厳しくなるだろう。

もこの気持ちは決まっていた。

もこ「勝負!」

【6ピン】を切ってリーチだ!ここは、ぶつけにいった!

次巡、もこの元にやってきたのは、

アガリ牌の【5ピン】

一発ツモだ!!!

裏も乗った!ハネマンのアガリだ!!

胸の高鳴りが止まらない。

もこは、めくり合いに勝って大きな加点に成功し、松本との点差の条件はクリアした。

あとは、松本を浮上させなければ、もしくは、もこがトップをとりきれば、アキレスはレギュラーシーズン1位だ。

この節が始まったときには誰も予想していなかった、奇跡の大逆転まであと少し。

続く南3局は、

くくが2000点をアガる。

放銃したのは、

もこだった。

しかし、くくのアガリは、松本が3着に浮上する条件が苦しくなるので、もこにとってはむしろ歓迎である。

さぁ、運命のオーラス。

もこに【1マン】【南】待ちのテンパイが入る。

くくからの見逃しも考慮しながら、


たろうからの出アガリを決める!

これでトップも見えてきた。

一方、追い詰められたヘラクレス。

南4局1本場、2巡目に、

絶好の【3ピン】を引いて、この形に。

3着に上がれば、それで条件クリアだ。

「リーチ」

発声したのは、松本ではなかった。

くくからの先制リーチ。

松本は、

イーシャンテンで食らいつくも、

最後は、前のめりに倒れた。

こうして、

レギュラーシーズン最終戦が終わり、

ランキングはこのようになった。

この日、ヘラクレスは4着が3回。

凄惨な一日となってしまったが、

松本は前向きであった。

「セミファイナルの分、打てる試合数が増えることで選手達が経験を積める」

と語っていた。確かにその通りだと思う。

1位アキレスとは僅差であるし、他にはこの大不調がファイナルで来なくてよかったという見方も出来よう。

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