美しき攻防の果てに【Mリーグ2024-25観戦記 10/22 第1試合】担当記者 ゆうせー 勝又健志 vs 園田賢 vs 岡田紗佳 vs 滝沢和典

燃えるハートで、【8マン】を押した!

そして、

白鳥「うわー… 終わったよ、これは…」

解説白鳥のうめき声がモニターから届いた。

岡田が、滝沢の当たり牌、【6ソウ】を掴んだのだ。

【8マン】をファイアープッシュした、滝沢の勝ちだ。

誰もがそう思ったはずだ。

盤面を見渡したあとで、

岡田紗佳は、

【8マン】を打った!

まず【6ソウ】は園田に通っていない。

残り筋が【3マン】【6マン】 【4マン】【7マン】 【6マン】【9マン】 【3ソウ】【6ソウ】の4本。危険度は高くなっている。

そして、【8マン】を押してきた滝沢にソウズは危ない。

手出ししてきた【1ソウ】【4ソウ】が手に関連しているなら、副露部分と合わせるとソウズのホンイツは想定の範囲内だ。

また、それまで岡田が切ってきたピンズに反応がなかったことも、滝沢のホンイツの濃度を高めるだろう。

ピンズの受けは【2ピン】【5ピン】くらいしかなく、今切ってきた【8マン】が「リーチに危険なので止めていた勝負牌」なら、滝沢に【5ソウ】【6ソウ】も危険だ。

【8マン】が手に絡んでいることや、ピンズブロックがある可能性もあるが、その場合でも2つ前の手出しである【4ソウ】の周りは放銃することも多いと考えての【6ソウ】止めだろう。

この親が落ちると連対は厳しくなるが、リーチやソウズのホンイツに打つと、オーラスを4着で迎えることになってしまう。

行くも地獄、引くも地獄。

そんな中での苦渋の決断が、放銃回避を生んだ。

麻雀とは本当に不思議なもので、岡田のセーブによって、アガリとならなかった滝沢が、

次に積まれていた【9マン】で、

園田への放銃となったのである。

リーチピンフ一盃口赤赤。8300で、全員集合となったオーラスは、

風のごとく、勝又が3巡目に2000点をアガって、トップを獲得した。

さて、私個人として、観戦記では、誰か一人にスポットライトを当てて書くことが多い。

この半荘で4人ともを取り上げたのは、全員に見どころがあり、トップを目指して戦う姿に感動を覚えたからだ。

見ていて胸の躍る、美しい試合であった。

やはり、Mリーグはアツくて面白い。

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