熱戦制した二階堂亜樹 一馬さん、麻雀って・・・面白いですよねー【Mリーグ2024-25観戦記 2/18 第1試合】担当記者 #東川亮

さらに亜樹が堂岐から【9ピン】ポン、何と最後方から追いつく。

一度は受けた渋川だが、萩原のロン牌を引き入れてテンパイ復活。

アガリが出ないなか、亜樹が最後に引いてきたのは無スジの【6ピン】

リーチに対してはピンズがほとんど通っていない。

場を見て考えを整理する亜樹。

ピンズが打てないとすると【7マン】切りになりそうで、一馬もそれを予想していたが、【7マン】は堂岐のロン牌。

一馬「マジか!すごいな」

亜樹、決意の【6ピン】プッシュ。もともと【7マン】が堂岐に打てず、【6ピン】を萩原が仕掛けていないということでの押し。

一馬「まさか全員テンパイで終わるとは思わなかったな」

各者の思惑が絡み合い、結末が読めない1局。

これこそまさに麻雀、という感じではないだろうか。

次局は亜樹がリャンメン待ちかシャンポン待ちかを選べるところで、シャンポンの【3ピン】【9ピン】待ちでリーチ。見た目枚数が同じということで、端にかかってやや出やすく、後のミスリードが期待できる受けに取る。

堂岐が【5ピン】4枚壁を追って【3ピン】【6ピン】で放銃、これが裏裏で満貫となり、亜樹が大きな加点に成功。

局が進み、オーラスは上下がやや離れつつ、お互いに着順の入れ替わりがありそうな状況。親番を死守したい堂岐は、【9ソウ】ポンから手を進めて行くが、この時点ではまだまだ遠い。

さらに【西】【9マン】とポンしていく。

【東】を切ればテンパイだが役がないので打【4ソウ】

ここに対し、渋川も危なそうな【2ソウ】を押す。堂岐の最終手出しが【4ソウ】で、自身から【3ソウ】が3枚見え。【2ソウ】は形式テンパイからの単騎変化などには当たりそうだが、決着をつけられるチャンス手はまだ崩せない。

堂岐の仕掛け出しは苦しかった。しかしそれでも、うまくテンパイにたどり着けることもある。

一馬「来たぜ来たぜ!ヒューって言っちゃってるじゃん!」

それだけうれしい【東】重なり。

堂岐は【4ソウ】手出しの後に【2ソウ】【5ソウ】と手から出て来ている。ターツ落としが見えていて、トイトイだとしても都合良く1枚切れの【9ピン】が重なるなんてどれほどの確率か。

ドラとは言え、渋川も勇気を持って切って行く。

一馬「張ってねーだろ!そんな縦のくっつき、そう簡単に許さねーよ」

だが・・・

一馬「うわ、最後の役牌だよ!」

渋川がつかんだ【東】をいやそうに切り飛ばし・・・

堂岐へ放銃、【東】トイトイの7700。

渋川はいったんトップ目を明け渡し、堂岐は逆転の目が見えてきた。

次局も渋川は攻める。ドラのカン【6ソウ】待ちリーチは、アガれば亜樹をまくり返して逆転トップ。

親の堂岐は再びトイトイ仕掛けでテンパイしていたが、ドラ【6ソウ】を引いてしまう。

堂岐はテンパイ必須の状況だが、ドラはそもそも切りづらく、かといって【4ソウ】も通っているわけではない。【4ソウ】切りは打点も下がる。

一馬「かなりドラ切ると思うけどな、【4ソウ】切れたら相当すごいことですけどね」

一馬「うおおお、止めたぜ!堂岐すげーよ!」

堂岐をよく知る一馬も驚いた、堂岐の【6ソウ】ストップ。このときは、渋川へのハネ満放銃だと自身がラス落ちするということで、その可能性が低い牌、というのが選択理由だったという。

萩原も意外な選択を見せた。

三色崩れのピンフドラ1、【4マン】【7マン】待ちテンパイはリーチの一手に見えたが、萩原は【6マン】を切ってテンパイ外し。【2マン】がかなり危なそうなこと、ピンフドラ1ではツモっても逆転に条件が絡むこと、自身がリーチすると堂岐がオリてラスが確定しそうなことが理由だったという。

直後に堂岐が【7マン】をツモ切るが、「萩原さんの現物だけは確保して前に出ていた」と語るように、この【7マン】はリーチだったら止まっていた可能性が高い。

この局も流局決着。

亜樹の一人ノーテンで渋川が再度トップ目に立ち、堂岐、萩原も次局以降に逆転の可能性を残すが・・・

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