仲林圭「悔しいです」―仲林のファインプレーを超えた園田賢、インタビューで語った名場面を全て見せます【Mリーグ2024-25観戦記 2/25 第2試合】担当記者 #高倉拓馬

一応読みの要素も語っていたが、要素として大きかったのは確率、そして期待値への心中だ。

これを押せる仲林のハートの強さである。

冷静、しかし鋭い仲林の目。

そして、なんとしてでもツモりにいく覚悟のこもった内川の目。

そうしてツモ山に手を伸ばすとそこにいたのは…

非情がすぎる。

仲林のファインプレーが、内川の親を破った。

無念、あまりに無念。

内川はここから、本当は遂行したくなかった3着狙いを余儀なくされたのであった。

 

さらに、ファインプレーをしても、それを超えてくるプレイヤーがいるのもまた麻雀である。

南4局

仲林が2巡目にしてイーシャンテンを入れるのだが、

園田が【2マン】をチーして片アガリの三色に向かっていく。

浮いていた役牌の【北】が重なって、この手が【北】バックのテンパイになった。

すぐにアガリ。

かなり仕掛けにくいところからのアガリ。この局もファインプレーだろう。

仲林はこの局も振り返る。

話を2巡目の仲林の手牌に戻すが、この形から

内川が5巡目に打った【中】を、ポンしなかったのだ。

トップを取るためには、この手を決定打にしたい。

2900点のアガリでは物足りないと考えたが、仲林はこの判断を非常に悔しがっていたのであった。

対照的に、園田はこの笑顔。

チーム2月の初トップに、嬉しさもひとしおだろう。

7分間、自らのファインプレー、そしてやけどしてしまった左手のことまで、今まで話せなかったことを全部放出するつもりで語り切った。

さあ、残りは16半荘、6分の1。

今日のように、上位陣がのびのびと攻めるのか。

それともボーダーラインを争っているチームが、必死に食らいつくのか。

最終日まで、分からなくなりそうだ。

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