A.リーチ!!
B.ダマ!!!
優は、文字通り光の速さで、

A.リーチを選択した!
ドラに関しては。どのみちやすやすと出る牌ではない。それならば、高めでも安めでも、ツモったときの打点を上げようというのが狙いだ。
もちろん、待ちとしてもリャンメンなので、
「リーチ」

このように追っかけを食らっても、

勝算は高い!

必然のようにドラの方をツモりあげ、リーチツモピンフ「三色」ドラ、3100-6100のアガリとなった。
このように押せ押せに見える優だが、これはあくまでも、手に価値があるときの判断だ。
巻き戻しての東2局では、

親の醍醐のテンパイに対して、

つかんだを、

ピタッと止めて、手を崩している!

自分の手が役なしドラなしのイーシャンテンなので、いくらノーチャンスのといえども、シャンポン待ちを警戒して止めた格好だ。醍醐が、



という順番で切っているので、を切っているのに
が手に残る理由はと考えると、
をトイツで持っている可能性も浮かび上がってくる。
メリハリの効いた、見事な押し引きである。
さて、続いては、東4局。
紹介するのは、

またもや優の手牌だ。
イーシャンテンである。
立体図を見ると、

醍醐が仕掛けている。10巡目にポンをして、打としたところだ。
どうする?
A.打
B.打
C.打

優は、

B.打だ!
先ほど「手の価値」の話をしたが、この手は567三色が崩れると、打点的な魅力には乏しくなってしまう。
が2枚切れていることからも、仕掛けている醍醐に通っていない
を逃しておきつつ、価値あるテンパイが入ったときは勝負、という態勢をとった。
がもうないのでマンズが埋まるなら
、と考えれば、この手はかなり比重が三色に置かれることとなる。
ほどなくして、

三色のテンパイが入った!
「リーチ」

リーチ!!!
5万点の役アリテンパイだが、優は迷うことなく発声をし、リーチ棒を卓の中央に置いた。
オリの選択を断つことで打点を上げ、先に切ってあるや
を活かしての出アガリにも期待した、カン
三色リーチだ!
確かに、リーチや5mチーのときを考えると、最終手出しをにせず、先に切ることで、カン
待ちをぼかす効果もある。
優のリーチに対して、

醍醐がテンパイをキープしつつ粘るも、
「ツモ」

優は静かにを引き寄せた。