見ていただけると分かるように、相当金額に差があるので、明日の最終日も「どうしても優勝が厳しくなったら、2位となるためのアガリが出る」可能性も念頭に置いておきたい。
選手たちはもちろん優勝を目指して戦うだろうが、どこまでいっても「1位にしか意味がない」リーグ戦ではないのだ。
さて、この2軒リーチには、

茅森も、この形からは向かえない。
両者の待ちは山になく、

流局となった。
続く南4局1本場は、

仲林が値千金のタンヤオドラをアガり、茅森を突き放す。
そして、次の南4局2本場が熱戦の最終局となった。
「リーチ」

園田に大物手が入った!
リーチ七対子赤赤ドラドラ。
ツモれば倍満のアガリだ!
この時点では、素点回復こそ大きいものの、着順に影響が出なさそうな状態だったが、
「リーチ」

こちらも点数の欲しい、本田から追っかけリーチがかかる!
だか、これで園田は、ツモった瞬間に茅森を逆転する!
しかも、
「カン」

本田にの暗カンが入った!
新ドラは、

。
これは本田にも園田にも乗っていなかったが、これで園田がツモって裏ドラが4枚乗れば、
リーチツモ七対子赤赤ドラドラ裏裏裏裏
で三倍満のアガリになる! 6200-12200なら、園田は2着へと浮上だ!
園田の望んだも、本田の待つ
–
も、山に1枚ずつ眠っていた。
レギュラーシーズンではプラス1000ポイントを超え、首位をぶっちぎっていた赤坂ドリブンズが、最終盤に来て苦しい展開を強いられている。
だが、これさえ、この七対子さえツモれば──

1000点とともに捧げた園田の祈りは、

届かなかった。
は仲林へと流れ、

2軒テンパイで流局。

このような着順となり、
優勝の行方は、

明日へと持ち越されることとなった。
1位フェニックスはもちろん、Piratesもドリブンズも優勝が狙える位置にいる。
こんなに面白い最終日はなかなか無い。
4位の雷電もトップを、そして3位を狙って、熱い闘牌を見せてくれることだろう。
5/16(金)の17時番組開始と、少し早めのスタートではあるが、しっかりとスタンバイして、勝負が決まるところを目に焼き付けたいと思う。
さぁ、運命の一日が、すぐそこまでやってきている。

煌めくシャーレの傍らで、笑顔と涙を浮かべるのは、いったいどのチームなのだろうか。
京大法学部卒の元塾講師。オンライン麻雀「天鳳」では全国ランキング1位。「雀魂」では4人打ち最高位の魂天に到達。最近は、YouTubeでの麻雀講義や実況プレイ、戦術note執筆、そして牌譜添削指導に力を入れている、麻雀界では知る人ぞ知る異才。「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」の著者であり、元Mリーガー朝倉康心プロの実兄。x:@getawonarashite