藤本鉄也と小車祥
〜敗れた二人に残る悔恨とは
【B卓】担当記者:千嶋辰治 2025年11月15日(土)
今年の麻雀最強戦、残るグループリーグは残り3つ。
最後の「ザ・リベンジ」はいわゆる敗者復活戦であるため除くとして、今週と来週は自力で勝ち上がってコロシアムまで辿り着いた「今年ノっている」打ち手が集う戦いが続く。
まずは全国から我こそはというプロたちが鎬を削った全日本プロ選手権。
現在2連覇中の桑田憲汰最強位は、この全日本プロ選手権を制して最強位まで上り詰めた。
いわゆる「伝統の一戦」である全日本プロ選手権。
B卓戦は選手の出身地が非常にバラエティに富んでいる。
小車祥は九州・福岡県出身。
所属する日本プロ麻雀連盟のビッグタイトルであるマスターズやWRC-Rリーグを制した経験を持つ。
最強戦への出演経験もあり実績は十分。
當眞脩平。沖縄県出身。
自団体(日本プロ麻雀協会)の新人王戦を制した。
自らの雀風を「全局参加型」と語る。
藤本鉄也。北陸・石川県出身。
競技麻雀ファンには有名な「五反田まぁ〜じゃんNext」オーナー。
3回目のチャレンジで全日本プロ選手権の一席を射止めた。
岡崎涼太。四国は高知県出身。
麻雀最強戦への出演経験はメンバー1。
ファイナルに二度進出した実績が生きる展開となるか。
戦いは開局早々激しい仕掛け合いが展開された。
東1局。ドラは
。
まず動いたのは岡崎。
場風の
をポンして現状1,000点のイーシャンテンだが、ドラが絡んだりトイトイに渡ったりできれば打点上昇の道も見える。
そして、主導権争いに参戦したのが藤本。
こちらは2,000点のイーシャンテン。
藤本は岡崎が切った
も鳴けてすぐにテンパイ。
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待ちだが既に小車の河に3枚並び、當眞に1枚切られている。
と、そこへ、
藤本がツモったのは
。
さほど時間を使うことなく打
として
単騎へ待ちを構え直した。
今度はこの
を岡崎がポンしてこちらもカン
でテンパイ。
河はまだ一段目なのにもう二人がテンパイ。
目まぐるしい空中戦が展開されている。
この局はさらに状況が変わっていく。
藤本、先ほど暗刻にした
が今度はカンツになった。
これをアンカンすると、
新ドラは
。
カメラが岡崎の表情を抜くと、わずかに口元が緩んだように見える。
そう、
岡崎の手に新ドラが3枚乗っている!
打点8倍、ここは是が非でも先制点をもぎ取りたい。















