永井孝典から送られた挑戦状──３つの鍵を探せ！Ｍリーグ謎解き脱出ゲーム──【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 12/5 第2試合（麻雀チャンネル）】担当記者 小林正和

そして、その瞬間の瑞原の表情がこちら。
「くぅー！」
と聞こえてきそうな悔しさが滲んでいたのだった。

しかも、一度あることは二度ある。
その言葉を思わせる場面が、次の東3局1本場で再び訪れた。

この局も、比較的早い巡目で永井にテンパイ。

待ちは、またしてもカンという十分形ではない。
ただし、今回はタンヤオという役があるが…猛将に迷いはない。

リーチだ！

そして、流れ的に追いつきテンパイが入るのは…

瑞原だ！

先ほどの悔しい場面を引きずる形で、瑞原はまたしてもテンパイ選択の岐路に立つ。

ここは、切っての変則サンメンチャンリーチだ！

ではなく… 切りとしペン待ちへ。

イーペーコーの役ありヤミテンとした！

その時の盤面がこちら。

わずか５巡目リーチとなっており、河の情報が極端に少ない。つまり、それを利用して現物待ちに照準を合わせた選択である。

おそらくくらい切ったからといって、脇の二人も瑞原にテンパイが入っているとは思わない。この瞬間にが手の内に収納されていたら簡単に放たれていただろう。

だが…

萩原も

多井も、持っていなければ物理的に打ちようがないのである。

試合後の対局舞台裏では

瑞原
「最初のカン外しは、即リーチに行こうとは思ってましたが、やっぱり直前に切られたに目がいっちゃいましたね。ソーズがと良い形だったのも、外しへと背中を押されました。
ペンにした局は、二人が持っていたら先に選ばれるだろうと。でも、切った後は最大２枚のを持っていない事の方が多いので後悔してました。」

もしかしたら、７巡目ので瑞原に2,600は2,900点の放銃をしていたかもしれない永井は、このツモで4,000は4,100オール。

こうして、いってこいで計16,200点もの加点に成功したのであった。

つまり、差がつく

「愚形」

の判断を迷わず決断する心。

どうやら、二つ目の鍵はそれみたいだ。

🔑鍵その③：勝負所の判断
「二軒リーチにイーシャンテンから押すな！」

麻雀を嗜む者なら、一度はどこかで耳にしたことがある。そんな戒めのような言葉だ。

東3局

親番の永井の切り番。
フラットならだろう。

しかし、瑞原のリーチと…

萩原のドラポンを含む三フーロに挟まれている。

流石の永井にも、あの格言が頭をよぎる。

しかし…

二人に全くの無筋のを放つ！

よく点数状況を見てほしい。
点差の離れた３着と４着目を相手にしているのである。

そして、このを打つ人はも、場合によってはもぶつける姿勢だ。