それは、相手の心をえぐることだ。
先ほど紹介した南1局の
阿久津が、渋々ながら三浦から2,600を出アガった局。
実はこの局、あらためて巻き戻して確認すると、ひとつのある“サイン”があった。
それは
伊達が
を切った瞬間
ふと下家の阿久津へ目線を送っていたことだ。
もちろん、自身の好形テンパイを求めての外しの要素もあったが
少なからず、もう一つ仕掛けてもらっても良い。
そんな意思表示という意味合いもあったのだ。
これにより、心をえぐられたのは
三浦だ!
その時の盤面を見ていただきたい。
いくら攻め寄りの三浦でも、ここまで鳴かれ、3着目の親の本田に加点を許してしまうとなると、自身の2着目も危うくなってくる。
だから、この
による差し込みは至極当然であり、
ある意味、伊達に屈したとも言えるだろう。
試合後のインタビューでも
三浦
「二人に挟まれてしまい、さすがに局収支的にいけないなーという瞬間が、所々あって。(伊達さん)ほんと、つえぇっす。」
と、今回は完敗宣言。
そんな伊達は、南3局1本場
サクラナイツの夢と希望を背負う、阿久津の国士無双イーシャンテンを片割れのない![]()
シャンポンのクイタン、1,500は1,800。
こうして、最後まで容赦なく心をえぐると
今月チーム初トップを持ち帰るのであった。
リポーター・川上レイ
「開幕前では、特に三浦さんや阿久津さんとの同卓が楽しみとの事で…。」
「二人いっぺんに“なぎたおす”ていう意味での楽しみだったていう事なんですかね。」
「いやいやいやっ!そんな事ではないですっ!!ほんとすみません…。」
その真意を、これ以上問いただすことはしない。
だが、「朱いヴァリキュリア」の通り名のごとく、この日の卓上が確かに朱色に染め上げられていたこと。
それだけは、間違いないだろう。

日本プロ麻雀連盟31期後期(9年目)北関東支部所属。地方から麻雀熱をテーマに活動しています。【歩く地方リーグ】連盟公式対局の速報なども担当。【速報の中の人】JPML WRCリーグ3期・9期【WRCの申し子】と呼ばれてたり呼ばれてなかったり。















