南1局、清水が4巡目で先制リーチを打つ。
と
のシャンポン待ち。
ドラが
なので
は表示牌で1枚見えているが、
はまだ見えていない。
ラス目の親である木崎は向かっていくしかない。JOKERはダブ
のトイツ落としで迂回する。
6巡目、4枚目の
を引いた清水が暗槓すると、新ドラは
。
リーチのみの手だったが、一気に打点が上昇した。
7巡目、迂回していたJOKERがイーシャンテンに。
安牌がないので、
をプッシュしていく。
清水のツモ切りが続く。森山は清水の待ちである
を吸収しつつ、慎重にオリていく。清水の待ちは
が残り1枚となった。
9巡目、木崎が
をツモ切った。
この
をチーすればJOKERは![]()
待ちのテンパイだが、アガれるのはタンヤオになる
のみ。片アガリを拒否してスルーする。
そして10巡目、JOKERが
を引いて追いついた。
待ちはカン
かカン
を選べる。

ともに1枚ずつ見えているが、JOKERはカン
待ちを選択、
切りで追いかけリーチを打った。
その
を、JOKERはなんと一発ツモ!
裏ドラは乗らなかったものの、リーチ一発ツモドラ1で2000・4000の満貫。
待ち選択が光ったこのアガリで、JOKERは清水をかわし2着目に。
JOKERの進撃はまだ止まらない。
南2局、親のJOKERが4巡目で先制リーチを打つ。
![]()
待ちのピンフイーペーコー、
ならリャンペーコーになる。
『ストリートファイトの切り札』というキャッチコピーに恥じぬ、まさに切り札と言っていいリーチだ。
あまりにも速いリーチに、清水も森山も守備を固める。
そして11巡目、JOKERは高目の
をツモ。
3局連続のアガリでJOKERが突き抜けトップ目に立つも、
南4局に親の森山がJOKERからピンフドラドラの5800を直撃、再び逆転した。
南4局1本場は、ラス目の木崎はもとより、3着目の清水も条件がより厳しくなり流局、対局は終了。

森山が1位、JOKERが2位で2nd Stage進出を決めた。
JOKERの麻雀には、鋭さと大胆さがあった。
試合後のインタビューでリャンペーコーについて訊かれた際は「いや~、アトミックリーチするべきだったかなと」と答え、卓外でも切れ味のあるところを見せてくれた。
森山の「すればよかったのに」という返しも面白い。
森山は、終始重厚な麻雀を見せてくれた。
アトミックリーチを打てなかったことを残念がっていたが、きっと2nd Stageで見せてくれるだろう。
二人が2nd Stageでも活躍してくれることを期待したい。

アラフィフ場末雀士。
小説や漫画原作を書いてはボツを繰り返すワナビ。
X:@zantetsusen
note:https://note.com/hagane_5800















