鳳凰位決定戦前哨戦?阿久津翔太、500点差の接戦を制する【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/9 第1試合(麻雀LIVEチャンネル)】担当記者 虫かご

さらに、親番の瑞原。寿人のポンの直後に【4ピン】を引き入れ、【4マン】【7マン】のリーチを敢行する。

寿人の手も進む中、【6マン】も引き入れたのが阿久津だ。「リードがそこまで大きくなかった」と、迷うそぶりも見せずに【6ソウ】【9ソウ】待ちでリーチを宣言した。

直後に寿人も【2マン】【5マン】でテンパイ。一気に3人が土俵にあがった。

困ったのが浅見である。親番でリーチをかけている瑞原、放銃打点が明らかに高い寿人の両名に中筋となった【6ソウ】が選択され、

阿久津に2600は2900の放銃となった。度重なる先制攻撃に立ち向かい、効果的な和了をものにした阿久津のペースで対局が進んでいく。

 

寿人のメリハリ

東4局1本場。最年少鳳凰位に挑む若武者・阿久津の進撃に、寿人が待ったをかける。

7巡目にカン【2ピン】待ちでリーチをかけたのは浅見。

すでにイーシャンテンとなっていた寿人の立ち回りに注目が集まったが、阿久津から切られた【3マン】をチーし、【2ソウ】【5ソウ】【8ソウ】待ちでかわしにかかった。

テンパイ打牌は、こちらもドラの【8ピン】。歴代最多タイの鳳凰位戴冠に手をかける寿人が、先輩としての威厳を示すかのごとく立ち向かっていく。

……我々には分かる。これは「絶対オリないやつ」だ。

その後、【6ピン】を暗カンして打点も上昇した寿人。【赤5ソウ】をツモり、1300-2600は1400-2700の和了をつかみ取った。

直後の南1局でも1300-2600をアガった寿人が、微差ながら阿久津をかわしてトップ目に躍り出た。

 

500点差の決着

トップ争いが2人に絞られる展開に見えた中、浅見が割って入る。

南2局。なんと、第一ツモの時点で早くも三色同巡の面子が完成。

対する親番の寿人。好配牌かつ軽い手を入れ、連荘に向けて【3ソウ】【6ソウ】のテンパイを早々と入れる。

その速度感が周囲にも伝わり、ドラの【西】を抱えながら雀頭の形成に苦慮していた浅見だったが、3段目に入ったところでついに【西】を重ねる。三色は確定しているものの、阿久津、瑞原からの出和了が期待できない【2ソウ】【5ソウ】の待ちを考慮し、リーチに踏み切った。

するとこれを驚異の一発ツモ。目が覚めるような3000-6000を決め、阿久津、寿人とほぼ横一線になった。

 

迎えたオーラス南4局

阿久津は、2着目の寿人まで500点差、3着目の浅見まで2500点差。2600を放銃した時点で3着に転落という、トップ目ながら背筋が寒い立ち位置である。

阿久津、寿人ともに手が進む中、先制したのは苦しい展開が続いていた瑞原だった。【4マン】【7マン】のリーチ。三色を絡めて跳満ツモを決められれば、3着浮上となる。

阿久津がオリに回る中、瑞原は安目の【7マン】を一発ツモ。2000-4000の和了となり、着順は変わらずに阿久津がトップを獲得した。

「食いしん坊」を名乗る阿久津、「魔王」を冠する寿人ともに、リーチ1回・和了3回という省エネ麻雀。阿久津に至っては、東3局1本場の2600は2900を最後に、一度も和了が生まれなかった。全員が2万点台という非常に僅差なゲームを制し、鳳凰位決定戦の前哨戦は阿久津が勝ち取った格好となった。

とはいえ、このような展開では両名も煮え切らないものがあるだろう。

この続きは、また、決定戦で。

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