次巡引いてきた、リーチに通っていない
もツモ切る。
瑞原は分かっているのだ。
残り2局で、こんな良い手が入る保証なんてない。
ここでたろうにアガリを許してしまったら、着順上昇のチャンスはほとんどなくなったも同然。
チーム状況的にも絶対に引きたくないラスを回避するには、この手を成就するしかないと。
を引いてきたところで……
を引いたら![]()
待ちの方が使うかもしれないから。
瑞原はまっすぐ
を打ち抜いた。
「ロン。8000は8300」
瑞原は静かにそのアガリ形を認めて。
……「はい」と。
小さく返事をした。

全9局のショートゲーム。
トップとなったのは、東1局の12000のリードを守り切ったBEAST X鈴木大介。
随所で効果的なアガリを見せて見事トップ。
マイナスはまだ大きいが、ここでの連勝でビーストに追い風。
チーム初のセミファイナル進出が見えてきた。
そして4着となった瑞原。
瑞原は最後まで、決してあきらめなかった。
南3局には、苦しいとわかっていつつタンヤオピンフ形を狙って
の対子落とし。
結局成就することはなかったものの、姿勢は変わらなかった。
この対局、瑞原の攻撃姿勢は一貫していたように思う。
東パツの
プッシュも。親リーチに対してドラ表示牌のカン
で追っかけた局も。そして南場の親番での
プッシュも。
まっすぐに押し、アガリをもぎ取る強気の麻雀。
それは今まで、パイレーツの明日を切り開いてきた力だ。
この日第2試合に出場した優も4着で、パイレーツにとって苦しい状況は続いている。
それでも、この揺らがない姿勢を、瑞原には続けて欲しいと思う。
それこそが、大嵐の中揺らぐ海賊船を、導く光になると、クルーは信じているから。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924














