それぞれの親番、
それぞれの選択と対応
そして逆風の鈴木優が見せた
抗いの操舵術
文・渡邉浩史郎【月曜担当ライター】2026年1月19日
年も明け、うっかり2025と2026を書き間違えることも少なくなってきた今日この頃。
気が付けばMリーグも終盤戦突入といった様相を呈してきた。
この二試合目で全チームレギュラーシーズンの2/3を消化することとなる。
今一番のがけっぷちであるのはパイレーツ。
”まだ”焦る時ではないかもしれないが、”もう”火が付き始めているのは間違いない。
去年までを知っていればこの事実に驚くであろう、「10月末以来のトップ獲得」を目指して、鈴木優が戦いに挑む。
第2試合
東家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
南家:渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:中田花奈(BEAST X)
北家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
【東1局】
残り40試合と考えればまだまだ優の打ち筋が変わるわけでもない。いつも通りのペースでこの先制リーチを4巡目にかちこんでいく。
このリーチを受けて親番の太。
まっすぐ行くなら
や片筋の
だが、まだまだ手牌価値は全然のため
の対子落としで保留が一般的に見える。
太の選択はシャンテンを落としながら一枚しかない
を押すという、まさかのリーチがかかっていない時とまったく同じ打牌選択に。
この強気さはMリーガーの中でも太ただ一人ここにありといったところだろう。
親の太が強気を見せる中、同巡に中田がズバッとカン
を引き入れてのピンフ聴牌をリーチに踏み切る!
優からすればこの巡目のリーチの同巡に、両面聴牌で安全牌を切って追いつかれていること事態がすでに不運。
そのうえ……
こんな牌を一発で掴んでしまっては……!!
流れが悪い、とでも言いたくなるようなこの不運。
一方の中田は成長と好調、二つのうねりに乗っていく。
それが大きく花開いたのは【東3局1本場】。
前局淀みなく2000オールを和了り、今局も一段目にしてこの形。
対面の太が早々に
を対子落としして国士模様の優から出た
をカンチャンでチーと、少し不安材料はあるが、ドラの
を切って目いっぱい。これに声はかからず。
の暗槓をすると、新ドラは……
!
そして次巡、聴牌するとあまりによどみなく
単騎でリーチに踏み切る!!
どうして両面に取らないのか? と思う人も多いだろう。
まずは枚数を見ていこう。![]()
は河に4枚、副露に1枚使われていて残り3枚。
単騎は一枚も見えていないため、こちらも見た目で残り3枚だ。
すでにこの時点で枚数では五分である。
では![]()
待ちにした場合、出和了りできるケースはどれくらいあるだろうか?
これは限りなく薄いと言っていいだろう。
その決め手は![]()
待ちにした場合の中田の宣言牌、
に隠されている。
前巡、中田は2枚切れの
をツモ切っている。安全牌としてはこの上ない牌だ。















