押すか、押さないか──日向藍子、己との戦い【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/27 第2試合】担当記者 ヤマサンブラック

勝負時に勝負した日向。
このアガリで、暗黒期をさまよう日向に光明が差した。

南1局

前局で内川に逆転された親の日向だが、5巡目にイーペーコーが確定する【8ソウ】を引き、先制リーチを打つ。

【4マン】【7マン】待ちのリーチタンヤオピンフイーペーコー、親の満貫確定の大物手だ。
早い巡目の親リーチのストッピングパワーは強烈で、柴田も下石もオリに回る。
しばらくはイーシャンテンを維持した内川も手仕舞いし、あとは山との勝負となった。【4マン】【7マン】は残り2枚。

11巡目、日向は【4マン】をツモ。

4000オールで再逆転した日向だが、このあとにまだ試練が待ち受けていた──。

南2局

内川が、5巡目にしてツモり四暗刻のイーシャンテンに。早々にドラの【7ピン】を見切る。

次巡、【北】を引いた内川が【中】を切ると、これを日向がポン。

【1マン】で、【2マン】と自風である【北】のシャンポン待ちでテンパイする。
【2マン】は残り1枚で、【北】は内川と下石が1枚ずつ持っている。
内川はツモり四暗刻のイーシャンテンなので、テンパイすれば確実に【北】が出る。
日向があっさりアガるかに思えたが、そう簡単にはいかなかった。

10巡目、親の柴田が【2マン】を引きテンパイし、リーチを打った。

柴田の手は【3ピン】【6ピン】待ちのリーチピンフ。現在2着目の柴田はここで加点、逆転したいところだ。
最後の【2マン】を柴田が引いたことで、日向の待ちは山にはなくなり、内川と下石が1枚ずつ持つ【北】だけとなった。

内川は柴田の現物である【1マン】をツモ切り。
親のリーチが来たことで、生牌【北】は出にくくなった。

【8ピン】を引いた日向が、長考した。

日向から見て、【8ピン】はワンチャンスではあるものの、放銃リスクは当然ある。ドラの【7ピン】のまたぎスジ、ましてやリーチの一発目。
通りやすそうな牌ではあるが、暗黒期の恐怖に心を囚われている日向にとっては苦しい場面、まさに最終試練といえる。

――やがて意を決した日向は、【8ピン】を勝負した。

その瞳には、強い意志の光が宿っている。

この瞬間、日向は恐怖を克服し、長い暗黒期を抜け出した。

2巡後に内川が切った【北】を捉え、【北】【中】ドラ1、3900点のアガリでリードを拡げ、トップで試合終了となった。

日向は和了4回、放銃0回というパーフェクトな試合運びだった。
内川がオーラスに柴田をわずかに100点かわし、2着となっている。

日向の勝利によって、ABEMASはレギュラーシーズン突破のボーダーである6位のドリブンズと28.5ポイント差まで迫った。

己に克ち、暗黒期を抜けた日向の活躍に期待したい。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀シリーズ 新刊情報/