色を変える前のめり──逢川恵夢の、覚醒カメレオン──【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/30 第2試合(麻雀チャンネル2)】担当記者 小林正和

今日は、なんというか。
いつもより、どこか「前のめり」に進んでいく印象である。

一人テンパイで幕を開けた、この試合。
その中心にいた彼女とは──

EARTH JETS逢川恵夢であった。

実は今週、逢川はすでに二度、登板をしている。
最初はラス、次は三着。

どちらの試合後も、インタビュー前の姿は今にも泣き出してしまいそうなほど、胸に溜め込んだ悔しさがにじんでいた。

でも次の瞬間には、いつもの調子で

「え〜もう〜!!」
とおちゃらけて笑ってみせる。

少しでも、サポーターである「モンダ民」が抱えた不安を少しでも“除菌”してあげたい。

あの泣き笑いの表情には、それが隠れていた。

本来なら、自分の基準でオシキヒを整えたいところだろう。

けれど今、この苦しいチーム状況。もしかしたら、その基準線を少し無理にでも引き直し、前へ、前へと踏み出して戦っているのかもしれない。

そして、その「前のめり」は南1局で、さらに濃くなっていく。

ペン【3ピン】がサクッと入ってイーシャンテン。

そして、ハッキリと678の三色が見える。
しかし、カン【7マン】受けというのが、どうしてもしっくり来ないのだ。

自身はトップ目であり、中打点の加点でもトップ率はグッと近づく。意外と難しい何切るシーンである。

揺れる気持ちの中、まるで誰かにそっと背中を押されたように、ある決断へと走った。


【5ソウ】を選択し、色濃く三色を見据えると

ドラの【中】を引いてきたタイミングで、スパッと【3マン】を切り落とし


手牌は「前のめり」の最高形である、三色・ドラ2テンパイへ。

そこからアガリまで わずか一巡。
いつもは遠いアガリが、今日は嘘みたいにすぐ届いた。

(もしかして、良い意味なのかな。それとも、そうじゃない意味なのかな。でも、その“言葉”に。今日はもう少し身を委ねてみてもいいかな。)

南3局

役ありテンパイ、【3マン】【6マン】待ち。

古橋崇志(実況)
「ここは手堅くヤミテンで良いですよね!?」

忍田幸夫(解説)
「一般的には、そうですが…。」

今日は、とことん前のめりだ!

素点を伸ばしに、前進し続けると

結果は、トップ争いをしていた勝又から裏3の直撃。
出アガリと比べれば 6倍以上の差となるマンガンである。

ただの加点ではない。
前へ踏み出したからこそ届いた点数だった。

そして、このアガリがすべてを変えた。

第一試合で三浦が二着を取り、チームはわずかに風向きを変え始め。そして本日、そこに重なるトータルで100ポイント近い上乗せ。

誰よりも前のめりに、誰よりも色を変えて戦った逢川が

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