先手を取ったのは親番の瑞原。
リーチで、場にプレッシャーをかけていく。
黒沢にもポンテンが入った。
これが今期で一番の勝負どころである。
止める牌など、一枚たりともない。
両無筋のドラも逡巡せずに勝負する。
切りとしても、枚数は変わらないが
に色気を感じていたのだろう。
決着は付かず、流局。
黒沢にとって苦しい時間は、簡単に終わってはくれない。
南4局2本場
黒沢が再度テンパイを入れた。
絵さえ合ってくれれば、試合は終わる。
ラス目となった堂岐が、3メンチャンのリーチ。
高目でアガれば、ゴボウ抜きの逆転トップである。
黒沢はこの局面で、相手に背を向けるようなことはしない。
一発で引かされた無筋の
を叩き付け、全軍突撃の構えをみせる。
瑞原から放たれた
を捉えて2,000点。
黒沢が薄氷のトップを奪取した。
黒沢咲がチームを救ったのは、一体何度目なのだろうか。
希望の灯を絶やすことのない女神は、今夜もユニバースに希望を与え、勝利への道筋を切り開いてくれた。
長きに渡り開催されてきたレギュラーシーズンも、最終戦を残すのみ。
50.8pのリードを保って、女神からエースへとバトンは繋がれた───。

坪川義昭(つぼかわよしあき) 日本プロ麻雀協会5期前期生。雀王戦B1リーグ所属。行政書士法人石田事務所に勤務。 https://www.ishida-tomoyuki.com X(旧Twitter): @eehounotsubokku














