セミファイナル開幕 追いかける雷電 瀬戸熊直樹の猛攻!【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/6 第1試合】担当記者 後藤哲冶

その寿人のリーチ宣言牌を果敢にポンしたのが瀬戸熊だ。
【3ソウ】を勝負してテンパイ。【4マン】【7マン】待ちのタンヤオドラドラ赤。8000点の【4マン】【7マン】待ち。

勝負所の全員テンパイ。アガったのは……。

瀬戸熊だ!
トップ目寿人から8000点の直撃に成功!
これで再びトップが入れ替わる。

南1局

東城が【中】【2マン】と仕掛けてテンパイ。
【3マン】が先に落ちている河での【2マン】ポン、そして打【3ピン】はピンズ雀頭に見え、ソーズが危なそうに見える河だ。

ただ、そこに瀬戸熊がすっ、と【4ソウ】を打ち出していった。
これが1000点の放銃になるが、これは良い放銃だと思った。

自身の手が赤赤があって、ドラの【西】も早い段階ではあるが1枚切れている。
ホンイツに寄せてるわけでもないので、高いかどうかは分からない。
いやむしろ、安い手の方がレンジとしては多いだろうか。

ここでこの【4ソウ】【7ソウ】を止めて親の勝又からリーチが来るよりも、これは切って自身の手のアガリも見る方が良いだろう。
危ないのは承知で、切るべき【4ソウ】、といったところか。

南2局

先制リーチは親の東城。
河は派手だが【5ピン】【8ピン】待ちのピンフリーチだ。

それを受けてトップ目の瀬戸熊。
【6ソウ】を引いたことで現実的なアガリが見えてきた。
決して勝負したい点数状況ではないが、親の東城がドラの【發】を切っていること、自身が赤赤なこともあり、勝負する価値があると判断。
当たり得る牌を切り出していく。

【6マン】を引いてきて、これでドラが使えるようになった。
字牌も怖い河だが、ここは【中】の対子落としを選択。こうしておけば、タンヤオの仕掛けもできる。

が、瀬戸熊が引いてきたのは【1ソウ】だった。
テンパイだが、役は無い。出アガリをするためには、リーチする必要がある。
トップ目から親のリーチに被せるのはリスクだが……。

「リーチ」

ひと際、気合の入った発声だった。
瀬戸熊はここを勝負所と判断。
カン【7ピン】で勝負に出た。

どことなく、レギュラーシーズン最終戦の黒沢の闘牌が被る。
あの時の黒沢も、覚悟の決まった良い戦いをしていた。

麻雀に勢いや流れがあるかはわからない。
けれど、チームメイトの姿勢が、仲間に勇気を与えることなら、きっとあるだろう。

乾いた音が響いた。
瀬戸熊の一発ツモ、2000、4000のツモアガリは。
セミファイナル初戦のトップを、決定づけるものとなるのだった。

 

南3局南4局は勝又が素点を大きく回復させるアガリで終局。
勝又は終始苦しかったが、最後の2回のアガリで、なんとか次に繋げることはできた。

そして見事にトップを持ち帰った瀬戸熊。

まだまだポイント差はあるものの、ファンにセミファイナル進出を期待させる、良い初戦になった。

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