黒沢咲、8回のリーチが示す、セミファイナルへの意思表明【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/7 第2試合】担当記者 カイエ

ひとりが勝負の場から降りるという特殊状況下において、亜樹も特殊な鳴きを見せる。

さらに【1マン】【2マン】【3マン】【4マン】【6マン】の形から無理やり【赤5マン】もチーしている。本田のような鳴き、とコバミサも言う。
画像は、手牌と晒し牌とを分かりやすくするため敢えて1巡進んだ場面にしたが、ここは【3マン】【4マン】で鳴いて【1マン】を切り、くっつきやすい【6マン】を手に残す選択もあった。結果的には【7マン】を引いているので少し裏目の恰好。
ただ【4マン】【6マン】で鳴けばダイレクトの【4マン】引きやピンズ染め手模様の上家茅森から鳴ける可能性もある。一長一短で難しい選択だった。
この局は黒沢が一気通貫でリーチするも流局。親の茅森とのふたりテンパイ。

南2局2本場

観戦メモには「いろいろありすぎ」としか記されておらず、実際いまも、何があったかあまり憶えていない。てっきり誤ポンのことかと思ったが、それは前局だった。改めて見直すことにする。
それにしても誤ポンという珍しい事象をメモすらしていないとは、この日の自分にも何か重大な錯誤があったか。

【中】を仕掛けた亜樹。とにかく局消化したい。供託も溜まっている。
しかしイーシャンテンのターツ選択で、ドラ受け【7ピン】【9ピン】を払う当然の選択も、裏目。
ここはフリテンだが【9ピン】が鳴ける可能性があるので【7マン】切り。

だが次巡、裏目の裏目。
切ると来~る。
典型的テンコシャンコで、久々にキレちまったから屋上に呼び出すレベル。

そして次巡、フリテンが残る方から埋まってしまう。
はらわた煮えくりかえるところだが、冷静になればトップ目でテンパイ。ひょっこりツモれれば大きすぎる。贅沢な怒りだったか。

黒沢が追いつく。
もう終盤で供託もあり、ここは闇に潜み、静かにチャンスを待つ。
もちろんピンフドラ1なのでリーチもあった。というか、ラス目ならリーチが普通か。

たろうがテンパイ。待ちは【4ソウ】【5ソウ】

すると、すぐに黒沢が当たり牌の【4ソウ】を掴む。
リーチをしているとたろうに放銃だったが、ダマだったおかげで奇跡のスライドが可能に。しかもイーペーコーもついた。

しかしここはたろうが1000-2000で決着。

なるほど。
確かに紆余曲折、いろいろありすぎた局だった。

南3局

たろうの何切る。

【1マン】【9ピン】【4ソウ】か。

正解は【6マン】だ!

結局、たろうはこの形でリーチ。
こうなると3巡目の【6マン】がほどよく迷彩になっており【4マン】【7マン】のアガリ率は少し上がっていそう。

副露率が極端に低く、メンゼン高打点派の黒沢にとって、捨て牌3段目の終盤戦は自分の時間帯。
ここも先制リーチを受けながらも、粘って粘って勝負のかたちにもってきた。

リ-チ!
ここまで何度もチャンス手が空振りに終わり、お嬢にはストレスの溜まる展開。
持ち点は8000点のダンラス。
雷電にとって2日で2度のラスはポイント状況的に厳しい。
むしろ毎日プラスポイントが必要なビハインドなのだ。

すぐに一発でドラを掴ませた。特技:ドラ引きの亜種か。
実際、この展開は読めていた。予想はできていたが、それでも声を上げてしまった。
黒沢咲とは、こういう打ち手なのだ。
耐えに耐えた末の、一撃12000点。3着浮上。

南4局

こうなるとラス親の黒沢の時間帯か。
トップを目指してリーチをするも、

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