厳しい。
が、伊達の表情を見ても分かるように、瞳の奥に宿る炎は消えていなかった。
東3局。伊達の配牌は、
いい。
何を切るか悩ましいが、伊達は、
、
そして、
と、2枚続けて落とせる部分を払っていった。
もちろん、ダイレクトに
を持ってくると損だ。
だが、こうして手牌にゆとりを持たせておくと、今引いてきた
のように「メンツが完成するわけではないけれど使える牌」もしっかりとキープできて、
このような伸びへと繋げることが出来る!
ここは、タンヤオ濃厚となったのでドラの
をリリース。
次に、
を持ってきた伊達は、
を打った。
再び「2枚入れ替え」を狙ったターツ落としだ。
タンヤオをメインに
をツモ切る選択も有力である。
伊達は、「親が二度のターツ落としをしている」と見せつけることで、子への威嚇効果を狙ったのだろう。
加えて、
ソウズの下目が安く、
をツモったときにピンズの連続形を使いながらイーシャンテンにとれる構えにしたのだと思われる。
次の手番で、
伊達がツモってきたのは、
前巡に残した
だった。
ソウズを2ブロックにすると決めたことが、功を奏した格好だ。
7巡目、
伊達は
を持ってきた。
伊達のスタイルでは、当然、
この
を残さない!
234や345の三色が狙える手。
がアンコになったら、手の魅力が落ちてしまう。
また、
–
が薄いので、
や
などを引いたらピンズを2メンツにしたい。さらには、
–
を引けばタンピンになるルートも残る。ピンズはこの形で置いておきたい。
ほかでは、
–
待ちが残ったときに、待ちがボケる先切り効果もある。
しかし、麻雀とは無情なもので、
当たり前のように「裏目」がやってくる。
それでも、
自分の信じた手順に、運命を委ねるほかない。
“お願い… テンパイして…!”
全国で祈るファンの気持ちが届いたのか、
伊達は、場に多く出ているソウズを埋め、リーチを打った!
絶好のテンパイだ。
しかし、
伊達の表情は、どこか不安そうに見えた。
絶不調のときは、不幸なイメージが脳にこびりつくものだ。
“テンパイしてもアガれないんじゃないか”














