これでも足りないのか─
初トップへの壁が高い三浦智博の苦難
文・虫かご【木曜担当ライター】2026年10月1日
好調の2選手 vs 初トップを狙う2選手
10月1日(木)、麻雀チャンネルの第1試合。
対局にはこの4選手が出場した。
第1試合
東家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
西家:三浦智博(EARTH JETS)
北家:竹内元太(セガサミーフェニックス)
好調の波に乗るのが、寿人と太だ。どちらも個人2連勝で、スタートダッシュにつまずいたチームを引っ張る存在となっている。さらに、ドリブンズは前回の対局日に太・園田のリレーで2連勝。開幕式で園田が宣言したスローガン「Win Tonight」を上回る「Twin Tonight」を、早くも達成してみせた。さらなる勝利でチームランキングをさらに押し上げたいところだ。
対照的に、いまひとつ調子が上がらないのが、三浦と元太だ。元太は、前回の対局日にめずらしく連投するも2着、3着と悔しい結果に。持ち味の守備力をいかした安定的な内回しはいかんなく発揮しているものの、トップにあと少し手がかからない。なんとなんと、日またぎ3連投に挑む。
三浦は、前回の対局を思い出したくもないだろう。順調に点数を積み重ね、オーラスに逆転トップのテンパイを入れるも、KADOKAWAサクラナイツ・岡田に痛恨の18000を放銃。そこまでの流れがよかっただけに、ダメージの大きい3着となった。「今度こそ」と意気込み、今シーズン初トップを狙う。
苦境を振り払った、渾身の倍満ツモ
気合い十分の三浦をよそに、対局はほか3選手を中心にアガリが生まれる展開となった。
東1局では、太とのめくり合いを制した寿人が、3900の直撃を決めたかと思えば、
1本場で太が8000は8300を寿人からアガリ、応戦する。
東4局では、元太の先制リーチに対して、役なしで単騎を変えながら雀頭を模索していた三浦が、強気のプッシュを見せる。手中にドラと
を携え、親のリーチ相手とはいえ簡単にはオリたくない手。リーチ後にもってきた
も河に並べる。
次巡、三浦が持ってきたのは
。
で雀頭を形成し、打点、形ともに申し分ない手となった。ひときわ覚悟を感じる声色でリーチを発声した。
しかし、勝ったのは元太だった。力強く
をツモって2600オール。試行錯誤の末にたどり着いた三浦の勝負手は、またしても打ち砕かれたのだった。
1本場でも、元太のリーチに対してホンイツの仕掛けを入れて押し返す三浦。ラス牌の
をひいて![]()
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待ちのテンパイを入れた。
枚数では勝っていたものの、またもや元太がツモって1300は1400オールのアガリ。
アガリ形をうらめしそうに見つめる三浦の表情に、ここまでの苦悩がにじむようだ。
それでも、迎えた2本場。これまで散々味わわされてきた辛酸を振り払うかのように、三浦が渾身のアガリを手にする。
先に仕掛けたのは寿人。4枚目の
を持ってきて、ノータイムで暗カンする。すると手中に3枚ある
が新ドラとなり、一気に打点が上昇する。
対する三浦。早々に
を暗刻にし、仕掛けも視野に入りながらもツモが順調に進み、門前進行へと進む。7巡目にひいてきたのは、
。苦しい形から先に解消する最高のテンパイを入れ、![]()
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でリーチをかけた。
これには、解説席に座ったBEAST X・鈴木大介も「おめでとうございます」と一言。実況席の日吉さんがどんな声量で叫んでいたかは、想像に難くないだろう。今度こそ、今度こそと祈るような気持ちと、マンズが先に埋まった喜びが入り交じったようなリーチ宣言となった。
さらに4枚目の
をツモり、暗カン。新ドラ
も1枚乗り、高打点への期待が高まる。
山に残っていた
が脇へ流れ、不穏な空気が流れるも、しっかりと
をツモ。さらに、裏ドラをめくると、そこには発が。自身で暗カンした
が、裏ドラとなって帰ってくるこの上ない幸運にも恵まれ、会心の4000-8000は4200-8200を決めた。
南1局でも三浦はたたみかける。ドラ赤赤の手で、カン
待ちのリーチをかけると、
終盤でつかまされた元太から、
が放たれる。
が通っており、
もノーチャンス。さらに
も自身から3枚見えと、シャンポン待ちの可能性も否定されていたことが、守備の名手に思わぬアクシデントを与えた。
8000のアガリで三浦の点数は4万点を超えた。今日の三浦は、どこかが違う。楽屋のチームメイト、画面の前の「モンダ民」のみなさんもそう思ったのではないだろうか。
ドリブンズ・太の高すぎる壁
ここまでは、この瞬間まではよかったのだ。仮に『三浦が初トップを獲得』というタイトルで記事を書けるなら、これ以上ないストーリーができあがっていたのだ。












