飯嶋もテンパイしてドラを切り、リーチで追いかけてくる。
しかし先にその牌を手中に収めたのは宮内だった。
、ツモ。

リーチツモタンヤオピンフイーペーコードラ4。倍満の4000・8000は4本場である。
試合後、宮内は語った。![]()
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待ちも、![]()
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待ちも、全部アガれずに腐っていた。けれど、みんなの応援の声が聞こえてきた。「こんなところで諦めてどうするの」と。
試合前に彼女が懇願した「皆さんの応援の力で私にいい配牌とツモを」。それは、ちゃんと届いていたのだ。
下克上の正体
下克上は起きたのか。
新鋭の二人は、あと一歩及ばなかった。けれど私は、オーラスのラス目から大まくりでトップを奪った宮内こずえの姿に、この大会の名前を見た気がしている。
5年前、瀬戸熊にまくられた側だった彼女が、今度はまくる側に回った。それは、あの時の忘れ物を、自分の手で取り戻した瞬間だった。
麻雀最強戦が決めるのは、日本で麻雀が一番強い奴である。強さとは、ただ技術が上だという話ではない。アガれない時間に耐え、聞こえてくる声を信じ、最後の一巡で自分の麻雀を選び切れること。その全部が強さなのだと、私はこの決勝卓に教わった。
ファイナルへの切符は、宮内こずえが掴んだ。持ち時間をほとんど使わなかった彼女が、最後に時間をかけて選んだ一打。その続きを、次はさらに大きな舞台で見たい。

麻雀歴30年。創設以来のMリーグファン。
麻雀界の深掘り考察をnoteで発信中。
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