早々に井出をリーチせざるを得ない状況まで追い詰めた新津潔! 勝つのははたしてどちらか… 麻雀最強戦2022「ザ・レジェンド」観戦記【B卓】担当記者:危険な鬼太郎

早々に井出をリーチ

せざるを得ない状況まで

追い詰めた新津潔!

勝つのははたしてどちらか…

【B卓】担当記者:危険な鬼太郎 2022年3月27日(日)

昭和の時代から特徴のありすぎる麻雀を打って活躍してきた四者が集まったB卓。

時代が令和に変わっても貪欲に新たなタイトルを狙いにいくその姿勢は麻雀プロの鏡と言えるのかもしれない。そんな四者を軽くではあるが紹介する。

灘麻太郎 日本プロ麻雀連盟所属

その鋭い鳴き麻雀でついた異名が「カミソリ灘」。その鳴きで昭和の時代で勝ちまくって数多のタイトルを獲得してきた。

私は灘の麻雀は数えるほどしか見た事が無いが、それでもよく鳴くなぁと個人的には思う。昭和の時代にこの麻雀を打っていたとしたら、そりゃあ灘が勝ちまくっていたのも当然と言える。今回も我々にその鋭い鳴きを魅せてくれるか。

前原雄大 日本プロ麻雀連盟所属

佐々木寿人よりも攻撃的な麻雀を打っていると言われている前原。一時期は放送対局で年1ペースを上回るぐらいで役満をアガっていたとんでもない打ち手。

役無し愚形リーチ… 通称「がらくたリーチ」で相手のチャンス手を何度も潰してタイトルを獲得してきた前原。その持ち前の勝負強さを発揮できるか。

ちなみに前原が今大会に参加している8人の中で一番の年下らしい。

井出洋介 麻将連合-μ- 所属

このメンツの中で1番特徴がある麻雀を打つのがこの井出か。リーチを打たない麻雀… というよりもリーチを打たなくても勝てるので、リーチをしない麻雀を打っている。

麻雀プロとして活躍する傍ら、麻雀の普及活動も積極的にしてきた井出。らしいダマテンを炸裂させて勝ち上がれる事が出来るか。

新津潔 最高位戦日本プロ麻雀協会所属

麻雀界広しといえども、新津ほど腰を曲げた猫背で打っている麻雀打ちはそう見ない。打っている姿を見ると腰を痛めていないか少しだけ心配になってしまう。

言わずと知れた順子マスター。七対子が好きで対子を抱え込む土田浩翔と対極な存在である新津。その攻守のバランスが取れた麻雀で勝ち抜くことが出来るか。

【B卓】

東1局1本場 親・前原 ドラ【3ピン】

灘が軽快に【2ソウ】をポンしてタンヤオの聴牌を取る。

【2マン】【5マン】タンヤオのみの聴牌。そして灘が聴牌した後で井出も

ピンフドラドラ高め【7マン】で三色の【4マン】【7マン】聴牌を入れてこれをヤミテン。常人ならば巡目が深いのでヤミテンを選択したと言いそうだが、井手の場合はどんな状況でもこの手はヤミテンにしそうだ。

そして灘が【4マン】を掴み、

井出にピンフドラドラの3900の放銃となった。開局そうそう井出の中打点が決まった。

東2局 親・新津 ドラ【6ピン】

灘が七対子ドラドラのイーシャンテンの形で【3ピン】をポン!

イーシャンテンからリャンシャンテンに戻す鳴き。しかし七対子で残していた【9マン】は場に2枚切れで【8マン】も1枚切れ。いまさら七対子でアガリを狙っても厳しいと思ったので、仕掛けが出来るタンヤオドラドラコースを狙う。
そして終盤になり親番の新津がカン【4ソウ】を鳴いてタンヤオドラ1の【5ピン】【8ピン】聴牌を取る。

すると新津が切ったこの【5ソウ】を灘がポンをして切り返し、

タンヤオトイトイドラドラの【5ピン】【6ピン】の並びシャンポンの聴牌を入れる。まさかあの手牌がドラの【6ピン】でアガれば跳満の手にまで成長するとは…。

しかしここは

親番の新津が【5ピン】をツモってタンヤオドラ1の1000オールをツモアガる。中々誰も抜け出せない展開が続いていたが、東3局で前原が

タンヤオツモドラドラの2000-4000をツモアガって一人だけ少し突き抜けた。さらに続く東4局では新津がリーチを打つとなんとこれを一発ツモ!

リーチ一発ツモタンヤオピンフの2000-4000のツモアガリ! 完全に二人が局面をリードしている。

南2局2本場 供託1本 親・新津 ドラ【4ソウ】

井出が聴牌を入れて掟破りのリーチ宣言!

リーチのみではあるものの【2マン】【4マン】【5マン】待ちの三面張リーチ! 負けている状況なのでこの手牌はリーチを打たざるをえない。井出の言葉を借りれば打たされているリーチか。

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