三浦智博のジェッツ気流はここから──人事を尽くして天牌を待つ──【Mリーグ2026-27 観戦記 10/6 第2試合(麻雀2ch)】担当記者 小林正和

そして、迎えた南4局

三浦はわずかに、リードを交わされていた。

トップとは4,500点である。

手牌は、決して良いとまでは言えない。

それでも、最後まで「できる限りの努力」をする。それが、苦しいチーム状況の中で戦い続ける自分にできること。

そして、声援を送り続けてくれるモンダ民に、今の自分が尽くせることなのだから。

丁寧に進めていくと、この【赤5ピン】で方針が固まる。

そして、ついに…

三浦に、最後の勝負手が入った。
ピンフ・赤・ドラのテンパイ。

ヤミテンにすれば、寿人からの直撃、あるいはツモでトップ。しかし、航や朝倉から出た場合は、トップには届かない。

だからこそ、ここは

リーチだ。

3着目の航と朝倉の点差が8,900点ということもあり、航は三浦にマンガンまでなら放銃できると考える。つまり、極端に出アガリ率が下がるわけではない。

朝倉の立場から見ても、リーチ棒が出ることでマンガンの出アガリで着アップ。手が入れば【3ピン】【6ピン】も打ってくるだろう。

デメリットは、寿人からの出アガリ率が下がることくらい。ならば、ここは曲げ(リーチ)の一手だ。

自らの手で、トップを掴みにいく。

それはまさに
「人事を尽くして天牌を待つ」

チーム・サポーターが願うものを、三浦はやり遂げたのだ。

だから

【東】を掴み

航に12,000を放銃しようとも。
それは、決して悔やむべき一打ではないし、

次局の南4局1本場

3着となった三浦が、2着になるために

【3ピン】を放銃しようとも。

さらに南4局2本場

4着となった三浦が、ツモかわずかな朝倉からの直撃の可能性にかけ、3着になるために

【6マン】を放銃しようとも。

結果だけを切り取れば、すべて「放銃」だ。

けれど、その一打一打には、最後まで着順を諦めなかった三浦の「最大限の努力」の証が刻まれている。

ならば誰が、三浦を責めることができるというのだろうか。

終わってみたら、オーラスの3連続放銃で

三浦は▲1,600点。

最後は、悔しさを表に吐き出すまいと、しっかりと唇を噛み締め、静かに点棒を払う姿が、そこにあった──。

誰が見ても、目を覆いたくなるような光景。

それでも、決して下を向かずに帰ってこられる場所があった。


扉の向こうには、待ってくれている仲間がいる。

「人事を尽くして、天牌を待つ」

その天牌を、ともに待てる場所が、ここにはあるのだから。

そして、まだまだシーズンは始まったばかり。

ジェット気流に乗って、空高く。
EARTH JETSは、ここから飛び立つ。

さあ、ここからだ! いくぞ!!

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