最速最強の鬼モードへ…多井隆晴がついに拳を握りしめた【熱論!Mリーグ】担当記者:ゆうせー

残っている筋は、

、 

 

仮に両面のリーチだとしたら、5分の1の確率で放銃する牌だ。

 

しかも、ドラで打った場合、傷は浅くはないだろう。

 

多井もさらに「嫌そーーーーーー」な表情になっている。

 

これは厳しい、回るか…

 

日本中がそう思っただろう。

 

意を決した多井の選択は、

 

…押した!そして通った!!

 

確率で考えたら危ない。そんなこと、多井は分かってるに決まっている。

 

「ここでオリたらABEMASの浮上はない」

 

多井はそう思って押したのではないか。

 

チームを再び勢いづけるため、ここは負けられない。剣が峰だと決めて多井は勝負に出た。

 

麻雀は数字のゲームだ。しかし、麻雀を数字で閉じ込めてはいけない。

 

数字を超えたところにあるものを多井はつかみにいったように思えた。

その次の巡目、

 

小林の手からが零れ落ちた。

 

大きな大きな3900のアガリ。

 

さすがの鉄仮面多井もこの表情。

 

パブリックビューイングの熱気も最高潮に。このままABEMASが再び旋風を巻き起こすか、と思えた。

が、このあと多井に全く手が入らない。1戦目はこのまま3着。連闘した2戦目はまさかのラス。試合後の多井は、悔しくて泣いていたそうだ。

チームを引っ張る多井が乾坤一擲のアガリを決めても、そう簡単には浮上出来ない。それがMリーグなのだ。

しかし、多井の気合はチームメイト、そして監督に伝わったはずだ。

自著「仕事が麻雀で麻雀が仕事」の中で、

『勝てば官軍負ければ賊軍は、この世における厳然たる事実』

と語る藤田監督。このままズルズルと負けるわけにはいかない。

エース多井の連闘策が不発に終わり、いよいよABEMASの貯金がなくなった今、次なる秘策はあるのか。ここからの藤田采配に注目したい。

2018 11月24日 ゆうせー

(C)AbemaTV

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