私は私のまま戦って敗れたい
放銃上等で押し切った
高宮まりの決意
文・ZERO【火曜担当ライター】2021年2月9日
レギュラーシーズン残り20試合を切ったこの日の対戦カードは
各チームのお姫様VS3連勝中の白鳥という構図。
しかし華やかな構図とは裏腹に、この夜は開局から熱い火花が散っていた。
2月9日 第1試合
北家 高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
東1局
まずは親番の亜樹が先制。↓
ここからを切ってリーチしたのだ。
打などでテンパイを外すと、が出ていくことも多い。
だからリーチに踏み切るのはごく自然な判断である。
ただ亜樹がスッとリーチを打つのは意外だった。
(こんな待ちでリーチしたくないんだけどなぁ)
と、表情もどこか不満げ。
とはいえ、相手からしたら何よりも怖い亜樹の親リーだ。
牽制効果は雷電の次に高いだろうな…と思って見ていたら
ビシッと1発でドラそばのを押す打ち手がいた。
高宮だ。
赤く染まった髪の先端が、燃えている心を暗示しているかのよう。
高宮はさらに両無筋のもプッシュ!
筋のをプッシュ!!
猛烈に押していく。
なお、道中の丸山もしれっと無筋を切っていた。
ここから打。
オリるなら、中筋のが良さそうに見える。
好形率の高い亜樹のリーチならなおさら。
あっ…!そういえば亜樹はカンだった!
さらに丸山はこの手でも当たり牌のを切らず、ドラのトイツ落としを敢行。↓
赤を使ったカンはありうるし、では1巡しか凌げない。
それならばドラだけど2巡凌げるのほうが…という思考だろう。
丸山は先週の今日、トップを取ってドリブンズ反撃の狼煙を挙げた。
トップが決まった瞬間、感極まって涙ぐんでもいた。
ただ1勝だけではダメ、次につなげたい…という思いを秘めている。
そうこうしているうちに高宮にテンパイが入る。↓
無筋をたたっ切っての待ち!
は亜樹の現物だ!
東1局、巡目も早い。
だからこそまだ取り返しはつく。
放銃上等!
どう転ぶかわからないけど、戦う姿勢は崩さないわ!