Mリーグ前半戦総括!各チーム・メンバー徹底分析【熱論!Mリーグ】

ルール適応力S

魔法翔女のスベり具合SS

総合A

仕掛けてよしメンゼンでもよしの自在型。勝たなければこの舞台に残ることができないかもしれない…そういう立場での逆境がさらに悲壮感を帯びてきてしまっている。型にハマらず、多くのことを吸収し、それを柔軟に生かせるのが白鳥の強みでもあるので、いずれは大きく活躍するときが必ずくる。それは後半かもしれないしファイナルの舞台なのかもしれない。活躍するには「悲壮感からメンタルに影響を及ぼさない」…という条件が付くと思うので、今後に注目。

松本吉弘(4・3・3・3)+83.0(7位)

基本雀力A

ルール適応力S

裏ドラめくるときに隣の牌をこかす頻度SS

総合A

Mリーグの舞台を存分に楽しんでいる打ち手。そういう意味では同じ新人枠でも白鳥と違って悲壮感はなさそう。協会で培ったトップ取りの麻雀を伸び伸びと打っている印象。大崩れはなさそうだ。

 

U-NEXTpirates

 小林剛(2・6・6・2)-48.1(15位)

基本雀力S

ルール適応力A

克己心A

総合力A+

安定感随一。多くの打ち手が感情を揺らしている中で、淡々と正着を繰り返すロボ。展開の悪さや不運な放銃が重なりトップが取り切れず、成績こそマイナスに甘んじているが、今後躍進するであろう打ち手の1人。また、こういう精神的支柱はリーダーに最適で、デジタルな打ち手を集めたチームのまとめ役としても存在感を高めている。

朝倉康心(3・6・2・3)74.6(7位)

基本雀力S

ルール適応力A

ヘラ力SS

総合A

我らが天鳳界の希望であるASAPIN。その山読みの精度と理論に裏付けられた打牌選択は他の追随を許さない。ヘラってしまう(精神的にもろい)のはいつものことで、彼の場合は逆にヘラることによってリズムを保っているとも言えるので、そのへんは心配していない。

そんな朝倉の数少ない不安点は、深すぎる読みのせいで押し切れない部分があるのと、天鳳での実戦が長すぎたため、リアル麻雀強者たちへの対応(長考や間、並べ方によるキズなど)が遅れてしまっている点か。彼は対応の鬼ともいえるので、いずれそのような不安点も乗り越えていくと思っている。

石橋伸洋(3・4・4・3)-43.9(13位)

基本雀力A

ルール適応力A

幸せ太りSS

総合A

「黒いデジタル」で有名な石橋だが、Mリーグでは当たり障りなく打っているように見える。同様に成績も平凡。のように見えるが、あまりに勝負手がアガれない、リーチのめくり合いに負ける、などの展開の悪さが目立つ。これは下振れだろう。チームの中では小林と朝倉が持論をぶつけあっているときに、ほんわかした空気を出して雰囲気を和らげるなど、ロボと天才を取り持つ潤滑油のような役目を果たしているように見える。

悪く言ったら平凡だが、よく言えば安定感があり、チームに欠かせない存在になっているのかもしれない。

 

セガサミーフェニックス

魚谷侑未(2・4・4・5)-195.2(20位)

基本雀力A

ルール適応力B

守ってあげたい度SS

総合B+

真摯に麻雀に向き合い、その姿に共感するファンが多いが、なかなか結果が出ない。仕掛けが早いタイプの割に安牌を持たず、かなり攻撃的。打点を見ないことも多い。直近で連盟のビッグタイトルである王位を取るなど、実績や実力は間違いない。しかしMリーグルールにアジャストできるかできないかという話の前に、極度の不振によってとれる選択肢がほとんどないように感じる。ここがどん底であると願いたい。

近藤誠一(4・4・1・3)+97.9(4位)

基本雀力A

ルール適応力B+

麻雀と人間の大きさSS

総合B+

昨夜、4回目の最高位を手土産に戦線復帰したジェントルマン。大物手が成就するツモがきたときは絶対それを逃さないように打つ。また女流2人のまとめ役も担っている。通常とは異なる選択を取ることが多く、惑わされる打ち手が多い。ただ、仕掛けの早い打ち手が揃ったときはそのままの戦法ではどうしても速度負けしてしまうと思うので、それでも大きく打つのかが注目。いずれにせよ1か月近く休んでいた分、今後の登板が増えると思うのでこれからの活躍が楽しみである。

茅森早香(5・1・6・3)+40.1(10位)

基本雀力B

ルール適応力B

ω SS

総合B

この大舞台の中でも自然体で打てている数少ない打ち手の1人。自然体の分、手拍子で打ってしまうことがあり、ミスも多い。各選手、研究や勉強に余念がない中、「天才すぎるオンナ雀士」という通り名で、勉強一切していませんというスタンスは反感を買いやすいと思う。そもそも「天才すぎる」というのは言葉としてどうなのだろう(笑)子育てに追われる中、なかなかMリーグに集中することは難しいのでは…と一般的な考えではそう感じてしまうのだが、これまで不調の魚谷と1か月休んでいた近藤の代わりにフル稼働で打ち、それなりの成績を残してきた。誰もが自分の成績に一喜一憂する中、周りの声も自分の成績すらも気にせず淡々と打ち続けることができる…それが天才と呼ばれる所以なのかもしれない。

 

チーム雷電

萩原聖人(1・3・4・7)-303.0(21位)

基本雀力B

ルール適応力B

Mリーグを背負うプロ意識SS

総合B

腰の重い麻雀と、その麻雀の改革、そして不ヅキ…すべてが噛み合わず最下位に甘んじている。しかし萩原が言う通り「命をかけて」Mリーグに臨んでいるのであれば、これらを乗り越えて復活してくるはずだ。もちろん決して簡単な道のりではない。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀新刊&おすすめ/