リバース・モーゲージと言うのをご存じでしょうか?
持ち家のある年配者が、それを担保に借金できる仕組み。
借金の返済方法がちょっと特殊で、自分の死後に自宅を処分してもらって清算するんです。
若いころからコツコツと金利込みのローンを何十年も払って見事一国一城の主。
その後、リバース・モーゲージでまたまた金利付きの借金をして、死んだら何も残らずと。
恐るべし銀行。
仮に借金をせずに、無事に子孫に財産を相続させても、だいたい孫の代くらいまでには、相続税その他で消えてしまうそうです。
恐るべし税金。
銀行も税務署も、人生のレースではJRA(中央競馬会)並みにテラ銭を取るんですね。
年金を掛けないと
老後はどうなる?
不況のせいなのか、政府を信用できないのか、年金を掛けない若者が増えています。
無理もない。
現在すでに年金を貰っている人たちは、一生の掛け金額と受け取り金額のバランスが、かなりプラスだそうですが、若者はマイナスになる可能性が高いとか。
「年金は元もと黒字にならないシステム。公務員が他人の金を運用して増えるワケがない」
知り合いの信用金庫職員のコメントです。
「民間の俺たちが必死になっても簡単じゃないんだから」
●家も買わず年金も掛けず。
●社会保険や生命保険や健康保険も掛けず。
その分お金を貯めて起業する。
もしかしたらこれが期待値の高い選択かもしれませんが、失敗のリスクも滅茶苦茶高い人生になります。
実を言うと、ぼくは持ち家が無いだけでなく年金も無い。
リスク高いわ~。
みなさんには、せめてどちらかを確保しておくことをお薦めいたします。
(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2011年9月15日号)
●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/