その日、男たちは修羅と化した。卓上で繰り広げられた、戦闘の果て【Mリーグ2022-23観戦記2/27】担当記者:渡邉浩史郎

その日、男たちは
修羅と化した。
卓上で繰り広げられた、
戦闘の果て

文・渡邉浩史郎【月曜臨時ライター】2023年2月27日

第2試合

東家:多井隆晴渋谷ABEMAS
南家:仲林圭U-NEXT Pirates
西家:萩原聖人TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:園田賢赤坂ドリブンズ

「阿修羅」

仏法の守護神。
元来は古代インドの神で、帝釈天とたたかう鬼神・戦闘神。略して修羅ともいう。

多井隆晴

平均打点が5021点でリーグ最下位の絶不調。
四年連続レギュラーシーズンプラスの男が、今年は-80を超えてもだえ苦しんでいる。

仲林圭

鳴り物入りでドラフト指名された一年目、節々でその強さを見せつけ、称えられるも、ただ結果だけが伴わない。本日初戦、2着の結果を受けて怒りの連闘。

萩原聖人

今年ファイナルに進めなければ今のチーム雷電の形が崩れてしまう状況。
チームはレギュラーシーズン敗退の争いに巻き込まれかねない位置にいる。
2月のチームのトップはたったの二回。この逆境を、絶対に凌ぎ切らなければならない。

園田賢

もはや書くまでもない。ただチームをファイナルまで連れていくだけ。
初戦のたろうはなすすべもないラス。
この土壇場、俺がやらねば誰がやる。

それぞれが、修羅となるにふさわしい背景を抱えていた。

【東1局】

多井が早い巡目にW【東】ポン・【8マン】ポンと発進。
【7マン】で、他家からはあの多井の2副露がはっきりと見えた。積み上げてきた「多井ブランド」の力で、おいそれとは押し返しにくい雰囲気だ。

しかしそれは一方で、

本手が入った他家との一騎打ちは、避けられないことを意味する。今を時めく園田のリーチが飛んできた!

多井の手牌は絞られるわ引かないわでこの形。
今季の多井はとにかくこういう不利な捲り合いをさせられる展開が続いている。

この手牌では到底戦えない。だれもがノっている園田のアガリを予見したが……

まさかの最終盤、多井が聴牌! 通っていない【6ソウ】を切り飛ばしていった!

園田によぎる一抹の不安。ちらりと多井に視線を送る。

そして最終手番。山から引いてきた、その牌は……

悪夢のような、目に見えてラス牌の【3マン】

多井の迂回と最後の押しが見事だったと言えよう。とはいえ……

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