攻め切って勝負を
決めにかかる萩原聖人に
追いすがる小林剛。
荒れる半荘を制した者は…
文・危険な鬼太郎【日曜担当ライター】2021年1月3日
Mリーグルールはトータルポイントが物凄く動きやすい。序盤はドリブンズが独走状態を築いていたものの、いまやトータルポイントはマイナス。
そしてずっと最下位に沈んでいた雷電はいまや6位にまで浮上している。しかしまだあと40戦以上残っているのでまだまだドラマはありそうだ。
それだけポイント差が動くルールなので見ている視聴者さんも一喜一憂する事が多いんじゃないのかな?とも思う。
外は極寒だが、麻雀を観ている間だけは寒さを忘れるぐらいMリーグに熱中できる。それぐらいMリーグは面白い。
【2回戦】
東1局2本場 親小林 ドラ
親番の小林が得意の仕掛け。オタ風のをポン!
打としてドラ色のホンイツに渡る。親にホンイツ風味の仕掛けをされたら子は注目せざるをえない。
これにドラドラのたろうが中盤に苦悩する。
小林の仕掛けさえなければと払いたいところだが、小林の捨て牌が異常だ。をポンしただけとはいえがもう余っている。
の対子落としからもソウズのホンイツが本線。比較的まっすぐ手を進める小林がここまで牌を余らせてくるという事は聴牌も有りうる。
なので…。
ここは現物の打。聴牌したら勝負の構えだ。ドラがなのでもしで小林に打ったら5800以上はありそうだが、こちらとてドラドラなので勝負はしたい。
しかし聴牌もしていない状況で通っていないソウズを打つのもどうか…。という事での中間策だ。
萩原が聴牌をして先制リーチ!
を打つことを嫌がってはいたが、ピンフ一盃口赤赤の-聴牌。勝負に見合う手牌まで育てあげた。
そして高目のをツモる萩原!
リーチ、ツモ、ピンフ、一盃口、赤赤、そしてウラウラ!倍満!4000-8000!
2020年は不調に喘いだ萩原。ようやく片目を開けたか。
東2局 親萩原 ドラ
たろうがバラバラの手牌からを暗槓。
こういう手牌で完全安全牌のを無くし、カンドラを増やす事に抵抗感がある打ち手も多いだろうが、このは序盤で暗槓をしない限り、大体は道中で1枚切る事になってしまう。
中盤で暗槓すると相手の手牌もそこそこまとまっている事が多く、相手にカンドラや裏ドラを乗せるのを嫌って中々カンにしくくなるからだ。
だったら序盤で暗槓するに限る。この段階で1枚ツモれるのも大きいが、ドラが2枚ほど使えれば、仕掛けてアガリに向かっても打点はそれなりに付く。
確かに相手にドラを乗せてしまうデメリットもあるが、ようは相手よりも早くアガればいいだけだ。
たろうが聴牌してリーチ宣言。
リーチ赤の-待ち。フリテンリーチではあるものの、ツモれば文句なしにマンガンだしを暗槓しているおかげで裏ドラも2枚みる事が出来、裏ドラ次第では跳満まで見込める。
たろうの誤算としてはこんなよさそうな-が残りたった1枚しか山に無い事か…。
これに小林が手詰まりを起こす。
ドラ3かつ手牌が超好形のイーシャンテンなので攻めるしかないのだが、切る牌に困る。
ピンズは触らないとして、-か-ターツの選択だ。が場に2枚出ているのでを切りたいところだが、小林の選択は
打実に小林らしい守備に重きを置いた一打。が場に3枚見えなのでワンチャンスのを打ったのだ。
マンズがそれだけ場に出ているという事はマンズは良い待ちなのだが、放銃してしまっては元も子もない。たろうの手はをカンして高い手決まりなのでここは安全度重視で攻め返す。
そして小林が聴牌してリーチ宣言!