このたろうの仕掛けは皆注目せざるをえない。たろうは3着目との点差が離れすぎていて、ここで安手をアガリに来るとは到底思えない。
実際たろうの手はホンイツやトイトイが見える高い手。まだまだ愚形だらけではあるものの、手ぐめば高い手は簡単に作れそうだ。
を暗刻にしたたろうがをポンして聴牌。
役役トイトイの単騎。はさっき1枚切れたばかりで絶好な牌に見えるが、実際は萩原の手の中に対子の牌。手牌が悪かったので鳴けずに手の中に留めた牌でもう山にはなかった。
たろうの仕掛けを受けて親番の小林がポン。
萩原が七対子イーシャンテンになる。
小林とたろうの仕掛けに挟まれて困る萩原。たろうの仕掛けはポンが二つ入っていて高い手ならばトイトイが濃厚。なので初牌のは切りにくい。
萩原がダブをポンして打。これがたろうに当たる。役役トイトイの8000の放銃。
これが萩原に重くのしかかり、
南2局の萩原の親番で
小林がリーチ、ツモ、一盃口、赤、裏裏をアガって萩原を逆転してそのまま逃げ切りに成功した。
特にパイレーツとしては1回戦石橋が4着だった為、何とか踏みとどまった大きな一勝となった。
パイレーツの選手は全体的に小林以外不調な選手が多いが、昨年はレギュラーシーズンで不調だった石橋がセミファイナル以降、かなりの活躍を見せた。
なんとかこの不運を乗り切り、このキツイレギュラーシーズンさえ乗り切れれば…昨年と同じように最高の頂に立つ事も十分可能だと思う。
今日の対局は皆裏ドラがたくさん乗っていて、とても盛り上がった対局だった。
小説家に憧れる中で、競技麻雀に惚れ込んだ二十代。視聴者と一緒の視点に立ってわかりやすい記事を書いていきたい新人ライター。