女神は人魚に微笑んだ。
アザラシも狂暴化が解けてこの表情。
幾多のルート選択を経て、最大の難所を越えた人魚。
迎えたオーラス。
そこには美しい楽園が広がっていた。さらに8000点を上乗せしての大トップだ。
魚谷本人もツイートで少し触れていたが、連闘した日は勝ちたい気持ちが強すぎたせいで、正直フォームが崩れて前のめりになってしまっていたと思う。しかし、日を改めて、髪型も変えたこの対局、持ち前の美しいフォームは最後まで乱れることがなかった。
インタビューで、冒頭で紹介した『志願に関してのネガティブな感情』を説明してくれた魚谷。
自信が無くなった魚谷は、
「私はしばらく休んだ方がいいんじゃないでしょうか」
と申し出たらしい。それをはねのけた監督、火曜日と木曜日に1試合ずつ出るよう魚谷に告げたそうだ。すると、魚谷は
「それなら一日に強い思いを込めて打ちたいので、火曜日に連闘させてください」
と言ったのが、志願までの経緯のようだ。
私は笑ってしまった。
弱ってるときでさえ、「それなら連闘で」そう言えるゆーみんは紛れもなく鉄メンタルの勝負師だよ。さすがだな、やっぱり。
セガサミーフェニックスのエース、完全復活。
…あ、一つインタビューをとり上げるの忘れていました。
質問「今日の髪形、アンケートとってましたが、最初からおろした髪型にしたかったのではないですか?」
魚谷『ツインテールとおろしたのが票数が多く、Mリーグの過去映像をみて、周り暗くて顔以外あんまり映らないからわざわざ炎上芸のためにツインテールにする必要ないなと思ったのと、』
…お、おぅ。
魚谷『ポイントプラスになったときにとっておきたかったからです。ポイントプラスになったら「もう炎上しろぉ!」の覚悟でツインテールやります!』
…いや、そこは勝負しなくていいと思うよ。
(C)AbemaTV
京大法学部卒の元塾講師。オンライン麻雀「天鳳」では全国ランキング1位。「雀魂」では4人打ち最高位の魂天に到達。最近は、YouTubeでの麻雀講義や実況プレイ、戦術note執筆、そして牌譜添削指導に力を入れている、麻雀界では知る人ぞ知る異才。「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」の著者であり、元Mリーガー朝倉康心プロの実兄。x:@getawonarashite